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豊田市長や恵那市長、勝田範彦選手、梅本まどか選手らがラリージャパンをPR 「フォーラムエイト・ラリージャパン2023PRイベント」開催
2023年6月28日 17:43
- 2023年6月28日 開催
ラリージャパン2023実行委員会(愛知県豊田市)は6月28日、11月に開催するWRC(FIA世界ラリー選手権)の最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」に向けて大会をPRする「フォーラムエイト・ラリージャパン2023PRイベント」を開催。イベントでは、ラリージャパン2023実行委員会会長で豊田市長の太田稔彦氏や副会長で恵那市長の小坂喬峰氏、ラリードライバーの勝田範彦選手、コ・ドライバーとして活躍する梅本まどか選手ら登場して大会をアピールした。
フォーラムエイト・ラリージャパンは、WRCの日本ラウンドとして2022年から愛知県・岐阜県で開催されている。2023年も11月16日~19日に、WRCの最終戦として、愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市を舞台に開催される。
2023年の開催については、FIAに大会の開催を申請していた愛知県豊田市、トヨタ・モータースポーツ・クラブとM.O.S.C.O.がラリー競技を主催することとなり、自治体が競技の主催者となるのは全国で初とのこと。また、興行主体として愛知県豊田市長の太田稔彦氏を会長に、岐阜県恵那市長 小坂喬峰氏を副会長とする「ラリージャパン2023実行委員会」が設立されている。
イベントに登壇した太田氏からは「ENJOY! RALLY JAPAN」を合言葉に、「WITH FANS -ファンとともに-」「WITH TEAMS -チームとともに-」「WITH HOSTTOWS -開催地のみなさんとともに-」「WITH EARTH -環境にやさしい大会づくり-」といった4つの取組みについて触れ、チーム、ファン、開催地域とともに、地球環境に優しく多くの人に愛される大会づくりを目指していくことが語られた。
そして、2023年の開催で1つのポイントとなる、豊田スタジアム内に特設コースを設けて、迫力あるラリー競技を楽しめるようにしたことが紹介された。
前回開催の2022年について、太田氏は「実は昨年は新型コロナの影響もありまして、多くのファンの皆さんにご覧いただくことができませんでした。そのことについて、今回、反省内容と捉え、もっと多くのお客さまに来ていただけるように工夫をしています。そのうちの1つが豊田スタジアムの新SSです。豊田スタジアムをデュアルSSの会場として活用し、多くのファンの方に楽しんでいただくという企画です。木曜日、金曜日、土曜日、この3日間については3万5000人、それぞれの日に3万5000人のお客さまに来ていただこうと思ってます。日曜日はまた別の企画になりますので、この4日間で相当な数のファンの皆さんにお楽しみいただけるのではないかと思っています」と述べた。
そして、太田氏は「ご案内のように、ラリーは山間地で行なわれることが多いものですから、どうしても入場者に制限がかかってしまいます。より多くの皆さんにラリーを楽しんでいただき、ラリーファンの裾野を広げる。そういう意味で、今回のこのスタジアムの活用は、相当の効果があると思っています。もう1つは岡崎中央総合公園の岡崎SSです。こちらの開放的な雰囲気の中で、多くの皆さんにも楽しんでもらえますので、豊田スタジアムと岡崎中央総合公園と、この2つのSSでファンの拡大を図ってまいりたいと思います」と話した。
ラリージャパン4日間で22のSSを設定
ラリージャパン全4日間の22のSSが設定された。大田氏は「全部で22のSSがセットされています。4日間、この愛知岐阜を会場にして、しっかりと展開してまいりたいと思います。昨年から継続となります山間部のSSはラリージャパンの大きな魅力の1つです。伊勢神トンネルそしてJin-junction(神社ンクション)、昨年も日本の方でなく世界中の方々にもご好評をいただきました。日本の里山の原風景を疾走するラリーカー、このことを通して、日本の山がいかに価値あるもので、いかに素晴らしいものかということを、国内外の皆さんにしっかりとお伝えしていきたいと思います」との意気込みが述べられた。
勝田範彦選手、梅本まどか選手が登場してトークセッション
イベントではゲストとして、ラリードライバーの勝田範彦選手、コ・ドライバーとして活躍する梅本まどか選手が登場。勝田選手、梅本選手、太田会長、小坂副会長によるトークセッションが展開され、フォーラムエイト・ラリージャパン2022の振り返りや、今大会の見どころとなる「豊田スタジアムでのSS」については、ライバル選手と並んで走行することで、ドライバーの集中力が試されるという選手目線でのラリー競技の魅力についてなどトークが展開された。
トークを終えて、小坂副会長からは「2023シリーズ最終戦が日本なんですけども、最終戦の最終日が恵那でございます。一番ドラマが多いと思いますので、ぜひ恵那にお越しいただいて、ラリージャパン楽しんでいただきたいですし、できれば毎日豊田スタジアムにもお越しいただいて、日本のよさを十分に堪能していただきたいと思います」と、恵那市をアピール。
梅本選手は「豊田スタジアムは、自分も普段からサッカー観戦で、グランパス名古屋を応援に行ったりしています。自分はSKE48いうアイドルだったときに、豊田スタジアムでもコンサートをさせていただいていて、去年セレモニアルスタートしたときに、ここからスタートできるっていう気持ちだったんですけど、今回はバトルができるというのは、ちょっと自分の中でまた1個、豊田スタジアムで自分が成長できるのがすごく嬉しくて、そこでいろんな方に走りを、自分はドライビングをするわけじゃないんですけど、走りを見せて楽しんでもらえるように、頑張りたいなって思います」と意気込みを語った。
勝田選手は「われわれのチーム、TOYOTA GAZOO Racingチームもラリージャパンに参戦すると思います。僕もドライバーで参戦しますので、去年はちょっとリタイアという形で終わってしまったので、今年は何とか結果を残したいなと思っています。あと、息子の貴元の方もラリージャパンに向けて照準を合わせてきてると思うので、ぜひ走りを見てほしいなと思いますので、皆さん本当にぜひ応援してほしいと思います」と話した。
太田会長は「今回の大会、まず安全安心な大会を、競技者にとっても監督にとっても安全な、安全で安心できる大会をまずは目指します。その上で、ラリーファン目線、そしてモータースポーツファン目線を大切にしたいと思います。モータースポーツが、スポーツと言いながら、実はそのスポーツの領域と少し距離を置かれてるような雰囲気があるんですが、この機会を捉えて、ラリーをモータースポーツをスポーツとして盛り上げていきたいと思いますので、ぜひこれからもよろしく応援をお願いいたします」と語って、イベントを締めくくった。