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TOYOTA GAZOO Racing 市川正明氏お勧めの三河湖SSで、日本の新しいラリー風景を見てみた Jin-junction(神社ンクション)は大人気
2022年11月12日 12:37
TOYOTA GAZOO Racing 市川正明氏お勧めの三河湖SS
日を追うごとに盛り上がりを見せている、12年ぶりに日本開催となったWRC(世界ラリー選手権)ラリージャパン。11月12日Day3の朝に行なわれるSS9 三河湖SS(Lake Mikawako)を訪ねてみた。
三河湖SSは、TOYOTA GAZOO Racing 主査 市川正明氏がラリージャパンの事前説明でお勧めしていたSS。日本の田園風景が広がる中をラリーカーが激走するシーンが見られる。また、ラリージャパンのテストイベントであったセントラルラリーでも三河湖周辺はSSとして設定されており、その際には熊野神社前の交差点で撮影された写真が日本らしいラリー風景として世界へ発信された。
市川氏によると地元の方がここを「Jin-junction(神社ンクション)」と名付けプロモーションしており、ぜひ訪れてみていただきたい場所とのこと。
実際に三河湖SSにたどり着いてみると、多くのお客さんがSSの開始を待っていた。SSの観客入り口から日本らしい田んぼ横の道を抜けていくと、熊野神社近くの観戦ポイントについた。熊野神社と川を挟んで南側に位置する観戦広場では大型モニタが用意され、レースの進行が容易に分かる。
広場では豊田市しもやま観光協会によって三河湖SSのマップやエコバッグ、そして「五平餅」をモチーフにした「五平マン」の応援グッズも配られていた。
クルマをもっと好きになれるイベントがラリー
いよいよSS9がスタートすると、日本の山道をときには100km/hで走るラリー1のマシンが次々にやってくる。すごく近くで見ることはできないが、ラリーマシンの異様な速さとのんびりした日本の里山の風景のアンマッチングさには衝撃を受けるとともに、「こんなイベントが日本で開くことができるたのか!!」と感激した。
記者はラリー・ベルギーも訪れているが、ベルギーの田園風景と激走するラリーマシンの姿は、非常にマッチしていると感じていた。ところが日本の見慣れている風景だと、こんなにも感動するものかと思った。
そして、そのラリーマシンに声援を送っている多くの人を見ると、クルマがこんなにも多くの人に愛されているのを感じる。数日前、多くの人が皆既月食で同時に月を見ていたように、多くの人が同じ風景を見ていることになぜか感動してしまう。記者自身、とうぜんながらクルマ好きではあるだが、子供のころにこんな風景を見たら、もっとクルマ好きになっていただろうなと感じた。
願わくば、こんな風景を毎年見ることができ、ラリージャパンというもっとクルマを好きになれるイベントが毎年続いていくとよいなと思った。