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ポルシェ、新型「911 S/T」 6速MT搭載の60周年記念モデルは4118万円
2023年8月2日 18:52
- 2023年8月2日 受注開始
- 4118万円
ポルシェジャパンは8月2日、「911」の60周年を記念した限定モデル「911 S/T」の予約受注を開始した。911 S/Tは世界で1963台の限定生産で、「911 GT3 RS」に搭載される最高出力386kW（525PS）を発生する自然吸気の水平対向6気筒 4.0リッターエンジンとクロスレシオの6速MTを組み合わせた。ステアリングは右/左が選択でき、価格は4118万円。
911 S/Tの車両重量は1380kg（DIN規格、すべてのフルードを含む）で、マニュアル仕様の911 GT3ツーリングよりもさらに40kg軽量化され992世代の中で最軽量モデル。軽量設計により、フロントボンネット、ルーフ、フロントフェンダー、インレットを備えたドアのほか、ロールケージ、リアアクスルのスタビライザー、シアパネル（リアアクスルの補強エレメント）に、炭素繊維強化プラスチック（CFRP）を採用。また、マグネシウムホイール、PCCBシステム、リチウムイオンスターターバッテリー、軽量ガラスを標準装備。断熱材の削減、リアアクスルステアリングの省略、パワートレインの軽量化などが施された。
911 S/Tのパフォーマンスは、0-100km/h加速3.7秒、最高速は300km/hを実現。911 S/T専用に新しい軽量クラッチが開発され、シングルマスフライホイールとの組み合わせで、回転質量が10.5kg軽量化。911 GT3よりもクロスレシオの6速MTと組み合わせるなど、水平対向自然吸気エンジンの応答性を向上、標準装備の軽量スポーツエグゾーストシステムのサウンドで爽快なドライビングエクスペリエンスを提供。ダブルウィッシュボーン式フロントアクスルとリアアクスルステアリングなしのマルチリンク式リアアクスルを組み合わせる唯一の現行世代911で、ダンパーとコントロールシステムもそれに合わせて調整された。
新型911 S/Tは、初代911 S（ST）のスピリットを受け継ぐモデルとして、エクステリアデザインには、ポルシェのグランツーリスモとモータースポーツのノウハウが組み込まれ、911 GT3 RSとは異なり、911 S/Tの開発はサーキットでの使用ではなく公道での走行に焦点が置かれた。
エアロダイナミクスは、サーキットではなく公道向けに最適化。展開式リアスポイラーのガーニーフラップ、20インチ（フロント）と21インチ（リア）の軽量センターロック式マグネシウムホイールを標準装備。フロントに255/35 ZR 20タイヤ、リアに315/30 ZR 21タイヤを装着。CFRP製フルバケットシートも標準装備し、追加料金なしで、4way調節機能付スポーツシートプラスが装着可能で、インストルメントクラスターとスポーツクロノパッケージの時計は、クラシックなグリーンのポルシェカラーで仕上げられた。
そのほか、オプションとして1960年代後半から1970年代前半の911 Sのレーシングバージョンからインスピレーションを得た「ヘリテージデザインパッケージ」が用意され、価格は262万2000円。
