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WRC第9戦ラリーフィンランド デイ2、18号車 勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合3位に

WRC第9戦ラリーフィンランド デイ2の総合3位になった18号車 勝田貴元/アーロン・ジョンストン組

デイ2の総合で勝田貴元選手が3位に

 8月3日~6日(現地時間)の4日間にわたってWRC第9戦ラリーフィンランドがフィンランド ユバスキュラ市を中心に行なわれている。4日にはデイ2が行なわれ、TGR-WRT(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)の33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GRヤリス ラリー1 ハイブリッド)がトップ、18号車 勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が3位になるなど、GRヤリス ラリー1 ハイブリッドが速さを見せている。

 デイ2の天気は雨が降ったりやんだりと安定しない状況。デイ2ではSS4 MYHINPÄÄ 1、SS6 LAUKAA 2、SS7 LANKAMAA 2、SS8 MYHINPÄÄ 2、SS9 HALTTULA 2と見ることができたが、SS7まで圧倒的な速さでトップに立っていたのがGRヤリス ラリー1 ハイブリッド 68号車 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組。ロバンペラ選手の走りは圧倒的で、SS4のジャンピングスポットでの高さや、クルマがスライドしたときの修正の正確さは際立っていた。

デイ2でトップに立った33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組

 SS8での観戦時圧倒的な速さで駆け抜けていったが、その後コースオフしてリタイヤ。総合トップの座を33号車 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組にゆずることになった。

 ロバンペラ選手はレース後、「泥の中に出走順一番手で突入したため、クルマが大きくスライドしてしまいました。ステアリングをフルロックさせてもクルマを立て直すことができず、側溝の中で何かに激しくぶつかって飛ばされてしまいました」とコメントを発表しており、雨が降ったりやんだりという天候が大きく影響していたのが分かる。

キレキレの走りを見せていた68号車 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組

 勝田選手はSS2 LAUKAA 1ではステージトップタイムを記録。見学したSSでは迫力ある走りを見ることができ、総合でも3位で終えるなど最終的な成績に期待がかかる。

 トヨタと争っていたフォードの2台はデイ2でリタイヤ。ヒョンデは11号車 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(ヒョンデ i20 N ラリー1 ハイブリッド)がSS8 MYHINPÄÄ 2、SS9 HALTTULA 2、SS10 HARJU 2とデイ2後半のステージで連続トップタイムを出すなどトップを猛追して総合2位。トヨタとヒョンデの争いになっている。

デイ2終了後のインタビューステージ。中央が総合トップのエルフィン・エバンス選手、左が2位のティエリー・ヌービル選手、右が3位の勝田貴元選手

 また、ラリーフィンランドの大きな話題である97号車 ヤリ-マティ・ラトバラ/ユホ・ハンニネン組のスポット参戦は、ヤリ-マティ・ラトバラ選手の着実かつ速い走りで総合5位に。サバイバルレースとなっている現状では、速さと安定感の両立が大切になっている。

高速ドリフトでコーナーを駆け抜ける97号車 ヤリ-マティ・ラトバラ/ユホ・ハンニネン組