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トヨタ、プロ仕様のサウンドシステムを搭載した「シエナ」コンセプトカーを北米で公開 DJブースなど搭載

2023年8月24日(現地時間) 発表

シエナ:リミックス

 トヨタ自動車は8月24日(現地時間)、プロ仕様の60スピーカー・サウンドシステム、高解像度ビデオスクリーン、LED照明を備え、DJブースも搭載する「シエナ:リミックス(Sienna:Remix)」を北米の公式サイトで公開した。

 シエナ:リミックスは、音楽をドライブに持ち出すというアイデアを再構築したもので、音楽という共通言語へのオマージュを全面に押し出したコンセプトカー。アメリカ・テキサスにある自動車カスタムショップ「コンプリート カスタム」が製作した1台という。

シエナ:リミックスは「コンプリート カスタム」が製作
ラゲッジスペースにはサウンドシステムが満載

 外観の主な変更点は、リアゲートをスイングアウトドア(観音開き)に変更し、車両中央のルーフパネルを撤去してDJブースを設置。また2インチリフトアップと硬めのスプリング、22インチホイールを装着するほか、防音材も多用した。

ルーフのサイドにもスピーカーを多数内蔵
22インチホイールを採用

 搭載するサウンドシステムは、12インチサブウーファー×4、ミッドレンジスピーカー×36、ツイーター×14、パーカッションホーン×6の全60個のスピーカーを搭載。16台のアンプを使い2万5000Wの最高出力を誇る。また、12チャンネルのデジタル・サウンド・プロセッサーと8チャンネルのミキサーを搭載し、SiriusXM(ラジオ局)やお気に入りのプレイリストなど、有線または無線で接続したソースの楽曲を鳴らすことができる。

 さらに、デュアル・デジタル・ターンテーブルによりDJはスクラッチ、ミキシング、サウンド・エフェクトを行なえるようになっている。

リアゲートは観音開きに変更。43インチモニターを搭載
ルーフ中央はDJブースに改造
DJブースにはデュアル・デジタル・ターンテーブルを採用

 車両後部には43インチの高解像度Wi-Fi対応モニターがあり、ストリーミング・コンテンツを再生可能。6個の56V 4Ahリチウムイオンバッテリが16個のアンプに電力を供給し、2個の標準110Vプラグがバッテリの充電とモニターを駆動している。

 サウンドシステムやボディ下部を照らすLED照明は、自分で色調整できるが音楽のビートに合わせて色を変化させることも可能。

 トヨタ・マーケティング&コミュニケーション・ジェネラル・マネージャーのJoe Moses氏は、「このシエナのカスタムで、私たちは音楽を通じて友人や家族と共有する瞬間を増幅させたいと考えました。シエナのスタイルと機能に独創的なひねりを加えることで、このユニークなコンセプトは、私たち全員が音楽からインスピレーションを受け、活力を得ている瞬間を祝福するものです」と述べている。

【トヨタ】シエナ:リミックス(Sienna:Remix)(2分1秒)