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ポルシェ、新型「カイエン ターボE-ハイブリッド」予約開始 739PSを発生しつつEV走行距離を伸長
2023年8月29日 13:28
- 2023年8月29日 予約受注開始
- 2342万円~2790万円
ポルシェジャパンは8月29日、「カイエン ターボS E-ハイブリッド」の後継モデルにあたる新型「カイエン ターボ E-ハイブリッド」の予約受注を開始した。すべて右ハンドル仕様で、価格はカイエン ターボE-ハイブリッドが2342万円、スポーティな「カイエン ターボE-ハイブリッドクーペ」が2400万円、さらにスポーツ走行性能を高めた「カイエン ターボE-ハイブリッドクーペ GTパッケージ」が2790万円。
カイエン ターボE-ハイブリッドは、最高出力441kW(599PS)を誇るV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンに、最高出力130kW(176PS)の電気モーターを搭載。パワーユニットの合計最高出力は544kW(739PS)、最大トルクは950Nmを発生し、0-100km/h加速が3.7秒、最高速は295km/hに達するという。
また、高電圧バッテリの容量を25.9kWhに増加させ、ラゲッジコンパートメントフロアの下に設置。最長82kmのEV走行(EAER city)を可能にするほか、新たに11kWの車載充電器を搭載したことで、先代モデルと比べてEV走行距離が大幅に延びたうえ、充電時間も短縮している。
さらに、新しい2チャンバー&2バルブ技術を採用した「アダプティブエアサスペンション」を標準装備。サスペンションの伸び側と縮み側を別々に調整することができ、コーナリングでのダイナミックなハンドリング特性と、低速走行時の快適性重視の特性、およびピッチとロールの最大限の抑制を両立。くわえて快適性と安全性を同等に高めるとともに、走行モード「コンフォート」と「スポーツ+」のサスペンション設定の間にさらに広い減衰調整幅ができたという。
そのほかにも、「ポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)」も標準装備し、「ポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)」と「リアアクスルステアリング」はオプションで選択可能となっている。
エクステリアは、ターボモデル専用の特徴的なフロントスタイルを採用し、光沢ブラックのエアブレードがアクセントの大型クーリングエアインテークを装備。さらにボディ同色のホイールアーチトリムとリアバンパーによって、パフォーマンス重視モデルであることを強調した。また、ブラッシュステンレススチール製のツインテールパイプと、赤く塗られたブレーキキャリパーも装備。さらに、暗闇での快適性と安全性を向上させる革新的な高解像度HDマトリックスLEDヘッドライトも標準装備となる。
インテリアは、ダッシュボードとドアパネルのトリムにアルミニウムを採用し、パフォーマンスへのこだわりを強調。ルーフライニングはRace-Texを採用する。また、GTスポーツステアリングホイール(ステアリングホイールヒーター付)、ドライビングモードを素早く切り替えられるモードスイッチ、レザースポーツシート(18way調整機能付)は標準装備で、シートはレザーコンフォート(14way調整機能付)も選択可能。自立型曲面デザインの「オールデジタルインストルメントクラスター(可変ディスプレイオプション付)」や、新デザインのセンターコンソールも採用し、オプションで「パッセンジャーディスプレイ」も用意されている。
クーペおよびクーペGTパッケージは、さらにスポーティな雰囲気が追加され、公道走行に特化したパフォーマンスモデルである「カイエン ターボGT」の装備を採用。ただし、エアサスペンションを含むすべてのシャシーとコントロールシステムは、新型モデル専用にチューニングを施している。
ボディは10mm低く設定され、GT専用のピボットベアリングは、フロントアクスルのキャンバーを0.58度増やし、ワイドなフロントホイールと組み合わせることで、コーナーでのよりダイナミックなステアリングレスポンス、全体的なステアリング精度の向上、およびコーナリンググリップの強化を可能にしている。
GTパッケージには、高性能のポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)、22インチ GTデザイン ホイール用パフォーマンスタイヤ、PDCC(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール)、リアアクスルステアリングも標準装備。エクステリアは、ブラックのアクセントが施された専用フロントセクション、ブラックのホイールアーチエクステンション、ルーフスポイラーのカーボンサイドプレート、ターボGT由来の中央に配置されたチタンエグゾーストシステム、カーボンリアディフューザーを採用。ルーフも軽量カーボンファイバー製となり、0-100km/h加速は3.6秒、最高速は305km/hに達する。