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ポルシェ、新型「カイエン」のインテリア公開 3つのディスプレイが並ぶ新たなインテリアコンセプト採用

2023年3月30日(現地時間)発表

新型「カイエン」のインテリアを公開

 ポルシェAGは3月30日(現地時間)、4月の上海モーターショーでワールドプレミアを迎える新型「カイエン」のインテリアを公開した。

 新型カイエンではメータパネル全体、センターコンソール、ドアの内側上部を完全に再設計し、ダッシュボードを水平方向により強調したことで室内がいっそう広く見える効果をもたらした。エレガントなデザインのエア吹き出し口は従来と同じく縦長に配置され、コクピット内のすべてのエア吹き出し口には初めてルーバーなしのデザインが採用された。

 新型カイエンでは画期的な表示および操作コンセプトを導入したといい、その中心に置かれるのはドライバーとなり、最も重要なスイッチ類はステアリングホイールの周囲にまとめられた。

 新しいエンジンスタートボタンはすべてのポルシェ車と同じくステアリングホイールと運転席側ドアの間に、ギヤセレクターはメータパネルとセンターディスプレイの間、ステアリングホイールの隣に配置された。これによりセンターコンソールに余裕が生まれ、アナログスイッチ付きの新しい大型エアコンディショナーコントロールパネルを配置し、収納スペースを拡大。さらに新型カイエンでは、完全に再設計された運転支援システムコントロールレバーがステアリングホイールに直接取り付けられている。

 911に由来する新しいマルチファンクションスポーツステアリングホイールは先代モデルから全面的に見直され、高品質でモダンかつスポーティなデザインとなり、ノーマル、オフロード、スポーツ、スポーツプラスの各モードをステアリングホイールで直接選択できるドライビングモードスイッチが標準装備になった。メータパネルの機能やデザインを選択するための新しいトグルスイッチも、オプションのヘッドアップディスプレイのスイッチ類と同様にステアリングホイールに直接配置された。

 メータパネルは完全にデジタル化されたフリースタンディングデザインの12.6インチ曲面ディスプレイとなり、フードカバーが不要なため、モダンでスリムな外観となった。メータパネルの表示内容は装備レベルに応じて最大7種類用意され、レブカウンター、オンラインナビゲーション、ナイトビジョンアシスト、3D運転支援システムなど、どれでも選択して最前面に表示させることができる。また、大幅に簡素化された表示内容や、ポルシェならではの5連メータパネルデザインをデジタル時代に移行させたクラシックモードも用意される。

 一方、高解像度の12.3インチセンターディスプレイは、ポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)を一括制御し、ドライバーは従来と同じく多くの運転機能や快適機能、標準装備のオンラインナビゲーションやマルチメディア機能を操作することができる。

 また、新型カイエンにおける新しい機能の1つが、オプションで組み込まれる10.9インチパッセンジャーディスプレイ。この追加のタッチスクリーンにより、助手席乗員がナビゲーションの操作やメディアサービスの選択などを行なえるようになり、ドライバーの負担を軽減。さらにスクリーンに特殊コーティングを用いることでドライバーの注意をそらすことなく、パッセンジャーディスプレイに動画をストリーミングすることができるという。