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自工会、賞金総額1200万円のスタートアップ企業向けコンテスト ビジネスマッチングも実施し9月22日まで受付

スタートアップ企業コンテストなどについて発表する日本自動車工業会 モーターショー委員会 委員長 長田准氏(右)、同 次世代モビリティ領域長 田中正実氏(左)

賞金総額1200万円のスタートアップ企業コンテスト

 自工会(日本自動車工業会)は8月30日、ジャパンモビリティショーの入場チケットの発売を開始するとともに、開催概要説明会を開催した。ジャパンモビリティショーは、これまで自工会が主催してきた東京モーターショーを、自動車だけでなくモビリティの分野まで拡大していく展示会。10月26日~11月5日の日程で開催され、一般公開は10月28日から始まるが、新しい自動車などはもちろん、これまでになかった取り組みも数多く行なわれていく。

 その1つとして注目を集めているのが、モビリティ産業の未来を担うスタートアップを育成する場として 「Startup Future Factory(スタートアップフューチャーファクトリー)」を設定したこと。自動車は100年に一度の変革期にあると言われており、そこには新たなビジネスチャンスがあるほか、新たなモビリティ分野も生まれている。

賞金総額は1200万円、日本最大級の賞金総額となる

 モビリティ産業が世界的に大きく変わっていく過程にあり、新たな技術を持つ、発想を持つスタートアップ企業が求められている。

 自工会はそのようなスタートアップ企業を支援するために賞金総額1200万円のPitch Contest&Awardを11月4日に開催。「事業開始初期のスタートアップ、この事業段階のニーズである資金調達だけではなく、投資家へのアピールや、自社をPRする面においてもスタートアップを支援するという観点」から審査を行なっていくとしている。

スタートアップ企業にビジネスマッチングを提供

 さらに、ジャパンモビリティショーは自工会や部工会(日本自動車部品工業会)など自動車5団体が運営して行なわれているが、それら加盟企業も参加する形でビジネスマッチングイベントを会期中(10月27日・30日・31日・11月1日・2日)5回実施。モビリティ関連企業と、最新技術とアイデアを持つスタートアップ企業の出会いの場を設けることで、互いのビジネスの成長、モビリティ産業の成長を目指していく。

 概要説明会に登壇した、日本自動車工業会 モーターショー委員会 委員長 長田准氏、同 次世代モビリティ領域長 田中正実氏は、このビジネスマッチングイベントを大企業との貴重な協業・資金調達の場として位置付けており、成長段階にあるスタートアップ企業にとっては大きなチャンスとなるのは間違いない。

 また、東京モーターショーはジャパンモビリティショーとなることで、経団連 モビリティ委員会の企業も出展。長田委員長によるとこれらの経団連企業ともビジネスマッチングの機会があるという。

 長田委員長は、「現在参加スタートアップ企業を絶賛募集中です。ふるってご参加ください」と語り、9月18日の週まで(9月22日)スタートアップ企業を募集中であることを強調していた。

9月22日まで参加受付を行なっている