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自工会、「ジャパンモビリティショー」でスタートアップ企業を支援 賞金総額1000万円のコンテストや業界首脳とのトークショーも

2023年5月24日 発表

自工会 モーターショー委員会 委員長 長田准氏(右)、次世代モビリティ領域長 田中正実氏(左)

前回を超える出展社数になるジャパンモビリティショー

 自工会(日本自動車工業会)は5月24日、10月25日~11月5日に開催する「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)」の概要を発表した。発表には モーターショー委員会 委員長 長田准氏、次世代モビリティ領域長 田中正実氏が登壇。「東京モーターショー」から代わるジャパンモビリティショーについての詳細を一部明らかにした。

 ジャパンモビリティショーは東京モーターショーに代わり開催されるイベントで、従来のクルマOEMメーカーに加え、モビリティを軸に多くの企業に出展を声がけ。現時点で、経団連モビリティ委員会の各企業56社が加わり、前回の規模以上の200社超えになっているという。

Japan Mobility Show WEB SITE

https://www.japan-mobility-show.com/

 ショーコンセプトは「みんなで一緒に未来を考える場」で、オールジャパンで一つになり、協力し、日本を動かし、世界へ発信していくをテーマに開催。これらの意図を込めたロゴも発表した。

ジャパンモビリティショーのロゴ

 ショーのシンボルコンテンツとしては「Tokyo Future Tour」「Start up Future Factory」「Japan Future Session」の3つを用意する。

ジャパンモビリティショーはオールジャパンで作るイベントに
スタートアップ業界も巻き込んで開催する
お祭りとも連携する

 入場時には1000人以上が同時に入ることの可能なシアターという広大な会場で未来の街を表現する「Tokyo Future Tour」に加え、 日本最大級のピッチコンテスト&アワードを開催「Start up Future Factory」、日本の未来をつくるトークショー「Japan Future Session」を用意。そのほか、子供の職業体験となるOut of KidZania in JMS、タカラトミーブース、e-Motorsportsを用意。これから未来を担っていく、子供や若い人向けのコンテンツを重要視していることが分かる内容になっている。

メイン会場

 とくに、これからの日本を担うスタートアップ企業向けの「Start up Future Factory」では、賞金総額1000万円のピッチコンテスト&アワードを実施。日本のモビリティ企業とのラウンドテーブルなども用意して、新しいビジネス構築を模索する。

 さらに長田委員長は、自工会の会長・副会長とのトークショーなどについても言及。アイデア段階ではあるものの、自動車会社、サプライヤーの首脳陣とスタートアップ企業の対談なども「Japan Future Session」において考えているようだ。

 このスタートアップ企業の募集は、6月下旬から始まる。スタートアップ企業についてはモビリティ関連だけでなく、自工会としては業種の枠を決めずに募集する。その理由として田中領域長は、将来の可能性について触れ、このショーでA社とB社が出会うことでのビジネスなども考えられるとし、先入観なく募集していくようだ。

Start up Future Factory

 募集は100社程度を目標としており、多くのスタートアップに門戸を開いていく。賞金総額も日本としては最大級となっており、前述の200社以上と合わせると、ジャパンモビリティショーは300社以上という規模での開催になりそうだ。