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トヨタ、豊田章男会長の「ホンダです!!」映像が1400万表示を突破 ホンダSNSも反応

ラリー北海道でコースの下見を行なうトヨタ自動車 代表取締役 豊田章男会長(中央)。後方にはユハ・カンクネン選手の姿やホンダ車を見ることができる

 トヨタ自動車が9月7日に公式SNSであるX(旧Twitter)において投稿したモリゾウ選手こと豊田章男会長の「ホンダです!!」映像が1400万表示を突破した。現在、北海道帯広市を舞台に全日本ラリー第7戦RALLY HOKKAIDO(ラリー北海道)が行なわれており、豊田章男会長は、ユハ・カンクネン選手とともにモリゾウ選手として陸別スペシャルステージなどでデモランを実施予定。この映像は、デモランの下見の際に撮影されたものだ。

 公開直後から大きな反響となっており、あれよあれよという間に表示回数が100万、200万と伸び、9月9日5時30分時点で1400万表示を突破。この投稿に反応したホンダの公式SNSも530万表示を超えている。

 この映像には#トヨタ自動車会長、#自動車工業会会長などのハッシュタグが付加されており、ホンダ車に乗っていることから自工会会長としての投稿という意味もあると思われる。

 せっかくなので9月8日のセレモニアルスタートに登場したモリゾウ選手(レーシングスーツを着ているときは基本的にモリゾウ選手)に、映像のSNS投稿意図をうかがってみた。

記者A:投稿された映像がものすごく見られていますね。

モリゾウ選手:ええ。

記者A:トヨタレンタカーではなく、どのような意図でホンダのレンタカーを借りられたのでしょうか?

モリゾウ選手:いやー、何乗っているんですかって言われたので、ホンダ車ですと。

記者A:どのような深い考えがあったのでしょうか?

記者B:ちゃんとね、最後に「The Power of Dreams」が入ったから。

モリゾウ選手:そう、あれはおもしろい。


 セレモニアルスタート直前の短い時間、さらに大勢の記者による囲み(筆者は記者A)のため、モリゾウ選手の真の意図をお伝えするまでにはいたらなかった。しかしながら、モリゾウ選手は心の底からクルマ好きだけに、そのコメントは人の心に強く差さるものがあり、それが多くの人に届いたのだろう。

 モリゾウ選手は自工会の会長として常々550万人の自動車業界に携わる仲間を意識しているが、(本格的なラリーは、まだ始まっていないのに)1400万を超える表示回数をまたたく間に実現したことは、550万人の自動車業界の仲間を超えて共感した人がたくさん存在したことになる。

 ラリー期間中に、そんなクルマ好きの共感がどれだけ広がっていくのかは楽しみだ。そして10月26日から始まるジャパンモビリティショーでは、ホンダブースで何らかのメッセージを発する自工会会長の姿を見ることができるかもしれないなと、ふと思った(あえて難しく考えてみました。正直、驚きの反響ですね)。

ユハ・カンクネン選手とモリゾウ選手はWRCに参戦するGRヤリス ラリー1でデモランを実施する