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ボルボ、ディーゼル車の全廃を宣言 2024年初頭に生産終了

2023年9月19日(現地時間) 発表

ボルボの新型EV「EX30」

 ボルボ・カーズは9月19日(現地時間)、世界最大級の気候変動イベント「クライメート・ウィーク・ニューヨーク(Climate Week NYC)」において、2024年初めまでにボルボ・カーのすべてのディーゼルエンジン搭載モデルの生産を終了することを発表した。

 ボルボ・カーズでは、2030年までにEV(電気自動車)のみを販売し、2040年までにクライメート・ニュートラル(気候中立)な企業になることを目指すとしていて、今回の決定は完全な電動化に向けたロードマップを掲げる、高い目標に対するコミットメントを明確にするため。数か月後には、最後のディーゼルエンジンを搭載したボルボ車が製造されることになる。

 この発表は、ボルボが新しい内燃エンジンの開発から撤退するという、2022年の決定を反映したもので、2022年11月には残りの内燃エンジン資産のすべてを保有していた合弁会社Aurobayの株式を売却。そのため、すでに新しい内燃エンジンの開発に一切の研究開発予算を費やしていないことを強調した。

 ボルボ・カーズのCEO ジム・ローワン氏は「電気パワートレインは私たちの未来であり、内燃エンジンよりも優れています。騒音や振動が少ないだけでなく、お客さまに対するサービスコストも削減でき、テールパイプからの排出ガスもゼロです。私たちは、お客さまがボルボに期待するすべてを実現するプレミアムな電気自動車の幅広いポートフォリオを構築することに全力を注いでいます。そして、これは気候変動への対応において重要な役割を担っているのです」とコメントしている。

ボルボ車が生産される生産ライン