ブルーインパルス、F1日本グランプリ予選日にリハーサルフライト実施 決勝日は13時20分から飛行予定

F1日本グランプリの予選日にリハーサルフライトを行なったブルーインパルス

　9月23日、F1日本グランプリの予選前に航空自衛隊第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」がリハーサルフライトを行なった。このリハーサルフライトは、24日の決勝前に行なう本番飛行前の確認を行なうためのもので、進入路などを確認。天候要件などが変わらなければ本番当日と同様な飛行が実施される。

　鈴鹿サーキットにおいてブルーインパルスがレースのオープニングフライトを行なうのは、1996年に開催されたフォーミュラ・ニッポン開幕戦以来。F1日本グランプリとしては初めてで、予選前には無事リハーサルフライトが実施された。

　フライトは予告どおり23日14時15分～14時35分に実施。鈴鹿サーキットのF1日本グランプリは多くのVIPがヘリコプターなどで来場するため、空域などは厳しく管理されているようで、スケジュールどおりに飛行を行なっていた。

　記者は当日作業の関係上、ピットビルにいることが多く、あまり飛行を確認できなかったものの、決勝に向けての情報をお届けする。

　まず、決勝日のフライトは13時20分～13時40分。予選日もほぼ20分飛んでおあり、同様のフライトが行なわれると思われる。予選日はデモフライトまでに鈴鹿サーキット周囲で時間調整を行なっていて、F1という国際レースの進行も考えるとフライト時刻にずれはないだろう。

　進入は、メインストレートに沿って北西方向から南東へというパターンのほか、メインストレートに直交するように南西から北東方向へというパターン。V1、V2のグランドスタンドを意識して演技が組み立てられていた。

ブルーインパルスが飛び去った後のスモーク。グランドスタンドをショーセンターに演技が組み立てられているように見えた。スモークより右側が順光での撮影ポイントになる

　その際に確認しておきたいのが、ショーセンターと呼ばれる目標物。ブルーインパルスは何らかの地上目標物を基準に演技をしており、航空祭であれば管制塔が選ばれることが多い。

　メインストレート方向、直交方向の飛び方を見ると、V1席とV2席の切れ目であるように思えた。つまり、V2席より南側であれば直交方向のフライトも順光で撮影できるほか、V1席やV2席であればブルーインパルスが向かってくるような写真も撮りやすいことになる。

　ピットビルだと演技の多くが見えないことになりがちなので、その点は気をつけておこう。

　なお、決勝日の9月24日は、決勝スタート前セレモニー中、航空自衛隊中部航空音楽隊演奏のもと、航空自衛隊航空中央音楽隊ヴォーカリスト兼ピアニストの森田早貴3等空曹が国歌の独唱を行なう予定。時刻は決勝スタート前セレモニー中の13時46分～13時48分ごろとされており、13時40分に終わるブルーインパルスの演技の後になる。

　国際的な大レースなどでは、決勝の直前にフライバイを行なうことが多く、国歌独唱後にブルーインパルスが最後のフライバイを行なうかどうかも注目されるところだ。F1の決勝スタート時刻は14時、ブルーインパルスの展示飛行のための空域確保時間は13時～14時のようなので、その辺りも気にしておきたい。

　本日の鈴鹿サーキットの天気予報は「晴れ」。F1の決勝もブルーインパルスの飛行も思い切り楽しめそうな天気予報となっている。