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日産、欧州で今後投入する新型車はすべてEVに

2023年9月25日(現地時間) 発表

日産「コンセプト 20-23」

 日産自動車の子会社である欧州日産自動車会社は9月25日(現地時間)、2030年までに欧州に投入する新型車はすべてEV(電気自動車)とする目標を発表した。今後、欧州に投入される日産の新型車はすべてEVになるとしている。

 英国ロンドンにある日産デザインヨーロッパ(NDE)のデザインセンター設立20周年を記念して現地を訪問した同社社長兼CEOの内田誠氏は「EVは究極のモビリティ ソリューションです。すでに100万人以上のお客さまが日産のEVを手にし、その楽しさをご体感いただいています。自然エネルギーを動力源とするEVの普及は、当社の長期ビジョンである『Nissan Ambition 2030』の中核であるカーボンニュートラルを達成するための鍵となります。日産は、欧州で2030年までに完全なEVへの切り替えを進めていきます」と述べた。

 英国に車両のデザイン、設計、生産の機能を持つ欧州日産は、電動化とクロスオーバーという日産ブランドのコアとなる特性を活かしたEVへの転換を推進することにより、カーボンニュートラルの実現を目指すとしている。

EVコンセプト「コンセプト20-23」

 NDEではデザインセンター設立20周年を記念として、スポーティで都会的なEVコンセプト「コンセプト20-23」を発表。日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)も今年創設35周年を迎え、英国政府の支援を受け、住宅地や地方の道路にフォーカスした「evolvAD」と呼ばれる英国最新の自動運転に関する実証研究を同センターの近郊で実施している。

 NDEでは、建築設備、デザイン ツール、リソースをアップグレードし、スタッフを増員、NTCEでは、電動化プロジェクトに2600万ユーロ以上を投資し、新テクノロジーと設備を導入するなど、、NDEとNTCEの両拠点で4000万ユーロを超える投資計画が進行中。

 日産のAMIEO(アフリカ・中東・インド・ヨーロッパ・オセアニア)マネジメントコミッティ議長であるギヨーム カルティエ氏は「欧州のEV化が加速する中、日産はお客さまに愛される鮮烈なクロスオーバーのデザインとワクワクする走りを提供し続けていきます。バッテリ技術の飛躍的な進歩により、EVはさらに身近な存在となるでしょう。日産は、よりクリーンでシンプル、そして手頃な価格のモビリティを提供する最良の方法として、EVへの支持を続けていきます」と述べている。