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ダンロップ、国内メーカー初のEV路線バス向けリブタイヤ「e. ENASAVE SP148」
2023年9月29日 14:09
- 2023年10月1日 発売
ダンロップ（住友ゴム工業）は、国内メーカー初のEV（電気自動車）路線バス向け市販タイヤとして、EVバス向けリブタイヤ「e. ENASAVE SP148（イーエナセーブ エスピーイチヨンハチ）」を、10月1日に発売する。発売サイズは275/70R22.5 148/145Jの1サイズで、価格はオープン価格。
e. ENASAVE SP148は、ダンロップの路線バス向け商品中、史上最高レベルの低燃費（電費）性能を実現し、走行安定性・排水性・横滑りのしにくさに寄与する直線またはジグザグの連続した溝（リブパターン）をもつタイヤ。全国でのEVバス導入の加速を受け、EVの課題である1回の充電で走れる航続距離を伸ばすために、転がり抵抗を低減し電費を抑えることを目的に開発された。
転がり抵抗を低減するために、「軽量化ケースプロファイル技術」によって、タイヤの骨格であるケースライン形状を最適化することで余分なゴムをそぎ落とし軽量化するとともに、ショルダー部のタイヤの周方向に対してほぼ直角に刻んだ溝をなくし剛性を確保することで、無駄な発熱を抑制。さらに、リブ同士が支え合う「高剛性トレッドパターン」を採用することで、リブの動きが抑制され、転がり抵抗に起因するエネルギーロスの低減に大きく貢献。これらの異なるアプローチを組み合わせることで、転がり抵抗係数を従来汎用品DUNLOP「SP527」比10％低減、汎用品「SP537」比25％低減することに加え、温室効果ガス排出量の削減にも貢献する。
さらにEVのバッテリ搭載による重量増には、路線バス用タイヤの特徴的なショルダーラグ溝をなくし、センター主溝に新開発の丸底フラスコ型の溝形状技術「フラスコグルーブ」を採用。これによって、従来汎用品のSP527より広い面でEV特有の車両荷重を支えることが可能となり摩耗エネルギーを分散することで、背反するロングライフ性能と転がり抵抗性能を高次元で両立した。
また、摩耗によって溝幅が広がるフラスコグルーブによって溝幅が広がることで、摩耗中盤以降の溝面積が減ることによる排水性能の低下を抑制し、摩耗末期まで優れた排水性能を維持可能とした。
外観にもこだわり、サイドウォールのロゴには独自の黒色デザイン技術「Nano Black（ナノブラック）」を採用し、洗練されたサイドウォールデザインを実現。ロゴに繊細な凹凸形状を採り入れることで光の反射を抑え、汎用品のSP537のデザインよりも高い黒色を再現し、これまでにない存在感を創出した。加えて、トレッドパターンには先進性を想起させる近未来的なデザインを採用している。
