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トヨタ、3年連続WRCマニュファクチャラーズタイトル獲得 TGR-WRT会長の豊田章男氏がコメント発表

2023年10月2日 発表

マニュファクチャラーズタイトル表彰式

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(以下、TGR-WRT)は10月1日(現地時間)、2023年 WRC(FIA世界ラリー選手権)第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」において、3年連続となるマニュファクチャラーズタイトル獲得を果たした。TGR-WRTにとっては3年連続、4回目となる、トヨタとしては通算7回目となるマニュファクチャラーズタイトル獲得となった。

 ラリー・チリ・ビオビオでは、GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合3位に入り、表彰台を獲得。69号車のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が総合4位、18号車の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合5位でフィニッシュ。最終ステージでは、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」となり、ロバンペラ選手が、今シーズン6回目となるパワーステージ優勝を果たし、エバンス選手が2番手タイムとなるなど、最大ボーナスポイントの加算もあった。

 一方、ドライバー選手権は、今シーズン残り2戦で獲得可能な最大ポイントは60ポイントのため次戦も争いが続くことになるが、今回の結果によりタイトル獲得可能な選手は、首位のTGR-WRTのロバンペラ選手と、31ポイント差で2位のエバンス選手に絞られ、TGR-WRTの選手たちが5年連続でタイトルを獲得することになる。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamがマニュファクチャラーズタイトルを獲得

 マニュファクチャラーズタイトル獲得について、TGR-WRTチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ氏は「このラリーを、このような形で終えることができてうれしく思います。土曜日は本当に厳しい1日でしたし、今朝は表彰台に上がることは難しいかもしれないと思うなど、決して簡単ではない週末でした。しかし、ラリーでは常にサプライズが起こり得るので、忍耐強く最後まで走り続ける必要があることが改めて証明されました。シーズン中、チームと選手たちが頑張ってくれたことを本当に誇りに思います。シーズン終了まで2戦を残してのマニュファクチャラーズタイトル獲得は、TGR-WRTとしては最も早い記録です。競争は激しく、クルマのパフォーマンスは接近していますが、信頼性を高め、今回のようにクルマを最後まで問題なく走らせたことで差をつけることができたのだと思います。今は、ドライバーズタイトルとコ・ドライバーズタイトルを争う2クルーのうち、どちらが残り2戦で成功を手にするのか楽しみでなりません」とコメントしている。

TGR-WRT会長の豊田章男氏がコメントを発表

 TGR-WRTチームのマニュファクチャラータイトル獲得にTGR-WRT会長の豊田章男氏がコメントを発表した、以下はその全文となる。


 チームのみんなマニュファクチャラータイトル獲得おめでとう!

 今年のエルフィンは11戦目までで優勝2回を含む6回のポディウムでマニュファクチャラータイトル獲得の大きな原動力になってくれました。今回もタイトルの決め手となる3位表彰台をありがとう!

 カッレの3回の優勝も、もちろん大きな力になっています。残り2戦、2人には悔いのない走りでチャンピオンを目指してもらいたいと思います。セントラルヨーロッパ、ジャパンでの2人の走りが今から楽しみです。全力で頑張ってください。チームのみんなも2人に最高のクルマをお願いします。

 チームとしては昨年より1戦早い11戦目でタイトルを決めてくれました。チームの力がさらに高まった証だと思います。代表就任1年目からチームでタイトルを獲りながらも、みんなと一緒にチームを強くし続けてくれたヤリ-マティに心から感謝します。

 11月に、日本でみんなに会えることを楽しみにしています。

TGR-WRT会長 豊田章男

追伸

 カッレ、誕生日おめでとう!来週の岡山は”いちドリフトファン”として、モリゾウもカッレの走りを楽しみにしています。

69号車(カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組)
33号車(エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組)
18号車(勝田貴元/アーロン・ジョンストン組)