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ロールス・ロイス、皆既日食にインスパイアされた特別モデル「ブラック・バッジ・ゴースト・エクリプシス・プライベート・コレクション」
2023年10月13日 19:39
- 2023年10月12日(現地時間) 発表
「皆既日食」にインスパイアされたブラック・バッジ・ゴースト
ロールス・ロイス・モーター・カーズは10月12日(現地時間)、皆既日食にインスパイアされた「ブラック・バッジ・ゴースト・エクリプシス・プライベート・コレクション」を発表した。限定25台で、北・中央・南アメリカで観測される金環日食に合わせて10月14日(現地時間)に発売されるが、すべて割り当ては完了しているという。
エクステリアは、皆既日食から放たれる神秘的で幽玄な光をリリカルコッパーで表現。銅粉を含むことで光をとらえるまではダークに見え、光を受けるとリッチでドラマチックな虹色の光沢を放つという。また、パンテオングリルの下のリップスポイラーやブレーキキャリパーも、日食が進むにつれて現れる強烈な太陽光のパルスを思わせるマンダリン(赤みが強いオレンジ色)で彩られているほか、手描きのコーチラインもマンダリンで描かれ、月が太陽に近づくにつれて覆い隠すように、太陽光から暗闇へと変化する様子を繊細で抽象的に表現したという。
ドアが閉まりエンジンが始動すると、スターライト・ヘッドライナー(天井照明)に輝く星のきらめきが暗くなり、月のダークなシルエットが太陽の明るい光を完全に覆い隠す皆既日食を再現する魅惑的なアニメーションがスタート。940個もの星からなる輪が浮かび上がり、月のシルエットのまわりに輝く光環が現れ、これを囲むようにさらに192個の星が光を放ち、皆既日食でしか見ることのできない、日中の空にきらめく星々の幻想的な光景を再現する。このアニメーションは、皆既日食の最長継続時間である7分31秒間続き、終了後は再び夜空の星座が広がるという。
ダッシュボードのイルミネイテッド・フェイシアには、レーザーエッチングによって皆既日食のタイムラインを象徴する1846個のスターを配置。これは1人のビスポーク・デザイナーが、それぞれの星の大きさと位置を調整するという繊細で厳密な作業を行ない、100時間以上かけて魅惑的なエフェクトに創り上げているという。
また、タイムピース(時計)には、月が太陽を隠す直前と直後のわずかな瞬間に、月の輪郭上に1点まばゆい光を放つ「ダイヤモンド・リング」現象を想起させるかのように、0.5カラットのブリリアント・カット・ダイヤモンドが埋め込まれている。タイムピースのベゼルはロールス・ロイス史上初めて宝石を埋め込むために変更され、ダイヤモンドがしっかりと固定されていることを確認するため、-30℃~+90℃までの条件下で接着テストも実施したという。さらに、タイムピースを囲むダークアルミニウム部分にはエッチングが施され、光沢のあるメタルが浮かび上がる仕上がりとなっているが、これは14回以上のデザイン変更を経て完成したものとなる。
シートは、皆既日食で黄金色のトワイライトが観衆を囲むように広がり、360度どこを見てもまるで夕焼けのような景色が広がる瞬間を、20万個以上の小さな穴からなる独自のパーフォレーテッド・アートワークを施したバイカラーで表現。これはマンダリン色のレザーをブラックに着色した後、パーフォレーション加工を施すことで、下からより鮮やかなコントラストカラーであるマンダリンを浮き上がらせ、極めて繊細で奥行きのある視覚効果を生み出したとしている。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者トルステン・ミュラー・エトヴェシュ氏は、「ロールス・ロイス・ブラック・バッジ・ゴースト・エクリプシスは、皆既日食からインスピレーションを受けて誕生しました。皆既日食という、めったに見られない、人の心を魅了する現象の表現には、ロールス・ロイス・プライベート・コレクションの希少性と美しさが反映されています。ロールス・ロイスのデザイナー、エンジニア、クラフツマンによるビスポーク・コレクティブは、この魔法のような天体の重なり合いを表現することで、ロールス・ロイスのカルチャーであるアンビションとエクセレンスを体現する、画期的な一連の精巧なディテールが、現代のクラフツマンシップをさらに昇華させています。これら25台を世界中の特別なお客さまにお届けできることを誇りに思います。お客さまこそが、私たちのブランドの偉大さを呼び起こし、現代のラグジュアリーをさらに大胆かつ精緻に表現する原動力となっているのです」とコメントを寄せている。