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レクサス、新型「LM」国内仕様を受注開始 ショーファードリブンに特化した4座仕様で2000万円
2023年10月19日 13:30
- 2023年10月19日 発表
- 2000万円
レクサスは10月19日、新型「LM」の国内仕様を発表した。新型LMは、次世代レクサスの新フラグシップモデルとなるモデルで、ショーファードリブンに特化した4座仕様「LM500h“EXECUTIVE”」が導入される。同日より注文受付を開始し、12月下旬ごろ発売予定。価格は2000万円。
初代LMは、主に中国やアジア地域でのショーファードリブンMPVの需要に応えるために、2020年に販売を開始、4座/7座仕様を提供してきた。新型LMは、近年のラグジュアリーマーケットにおけるユーザーの価値観の変化をうけ、車名が意味する「ラグジュアリームーバー」としての価値や存在意義をあらためて見直し、全面刷新。
ショーファードリブンに特化した4座仕様となり、すべての乗員が自然体でくつろげる乗り味と居住空間を作り上げることを目指し、ドライバーは素直で正確な操縦性などにより気を遣うことなく運転の楽しさを実感でき、乗員はノイズや不快な 振動を気にすることなく、車内での時間をゆったりと過ごすことができる快適性と機能性を備えたとしている。
ショーファードリブンに特化した4座仕様
新型LMはショーファードリブンに特化した4座仕様として、リア席前方に48インチ大型ワイドディスプレイを備えたパーティションを配置。前後席の車内空間を仕切ることでパーソナル感とプライバシー性を高めた。パーティション骨格の一部にマグネシウムダイキャストを使用し強度と剛性を確保しながら、トリム全体に吸音材を設定し、透過音低減効果を従来型比で約40%アップした。
上部には、開放感とプライバシーの確保を考慮した昇降/調光ガラスを設定。 前方の景色が見える位置にガラスを配置することで開放感のある空間としつつ、ドライバーと後席の乗員の顔がお互いに見える位置とした。ガラス部分にはアコースティックガラスを使用し、フロントから発生するエンジン音や前席からの音を遮り、後席の静粛性とプライバシー確保にも寄与した。
さらに、シーンに応じてガラス開閉や調光変更を前後席どちらからでも操作可能としながら、後席には作動ロックのボタンを用意することで後席のプライバシー確保に配慮。調光はスイッチ1つで瞬時に変更可能となる。
パーティション中央下部には冷蔵庫を設定。一般的な750mlのシャンパンボトルは3本、500mlのペットボトルは6本を入れられる庫内容量を確保しながら奥行きを薄幅化することで、広い足元空間を確保。
乗降性に配慮したアシストグリップや傘立て、グローブボックスもパーティションに統合。アシストグリップは TAKUMIと共に検討を重ね、乗車時降車時の握り方にフィットする異形楕円断面の形状とし、表皮裏にソフトパッド層を設定。しっかりと体を支えつつ、やわらかく上品な握り心地を実現した。
オーディオには Mark Levinson Reference 3D Surround Sound System (23スピーカーシステム)を採用。スピーカー配置の最適化と音質チューニングにより、奥行き感のある包み込まれるようなサウンド空間を実現。前後席独立モードでコンテンツを視聴している場合、後席優先の音声出力設定とし、後席は スピーカーに加えてヘッドホンの音声出力も可能。
直列4気筒 2.4リッターターボハイブリッドシステムを搭載
ショーファードリブンに特化した4座仕様といった特長のほか、新GA-Kプラットフォームの採用によるレクサスのDNAをさらに進化させた乗り心地と感性に寄り添った静粛性、独自性の追求としてレクサスの新たなフロントアイデンティティ「スピンドルボディ」の採用、「Lexus Safety System+」「Lexus Teammate」といった最新の予防安全機能などを、主な特長としている。
新型LMのパワートレーンについては、直列4気筒 2.4リッターターボハイブリッドシステムを搭載、トランスミッションは6速AT、駆動方式は4WD。
パワートレーンの性能は、直列4気筒 2.4リッターターボ「T24A-FTS」エンジンは最高出力202kW(275PS)/6000rpm、最大トルク460Nm/2000-3000rpmを発生、フロントとリアにモーターが搭載されフロントモーターは最高出力64kW(87PS)、最大トルク292Nmを発生、リアモーターは最高出力75.9kW(103.2PS)、最大トルク168.5Nmを発生。ハイブリッドシステム最高出力は273kW(371PS)を発生する。
燃費性能は13.5km/L(WLTCモード)、0-100km/h加速は6.9秒を実現。そのほかの主要諸元は、ボディサイズが5125×1890×1955mm(全長×全幅×全高、17インチタイヤ装着車の全高は1945mm)。ホイールベースは3000mm。タイヤサイズは17/19インチ、車両重量2460kg。
Lexus International Chief Engineer 横尾貴己氏は「多様化の進むラグジュアリーセグメントのお客さまのニーズにお応えすべく、新型LM開発にあたり私共開発陣が掲げたコンセプトは『素に戻れる移動空間』です。 多忙な日々をお過ごしのお客さまのために、周囲の喧騒から解放され心身共にくつろげる、そしてご自身本来の豊かな思考や行動につながる、そんな移動空間の提供を目指しました。一方で、どんな豊かな装備や機能があっても、クルマとしての素性がよくなければ 乗員が快適に過ごすことはできません。ショーファードリブンカーとしても使われるLMにおける Lexus Driving Signatureとは何なのか。 TAKUMや開発チームと共にたどり着いた答えは、次世代レクサスが一貫して取り組んでいる『対話のできる走り』にありました。ドライバーの意図に忠実な走りは、後席の方にも安心感として伝わります。徹底的に鍛えたクルマとしての体幹としなやかな足まわり、空力をも味方に付けたデザイン、体の揺れを抑えるシート、上質な仕立ての内装と快適装備の数々、いずれも細部に至るまで込められた開発チームの想いとこだわりの結晶です。レクサスがイチから造り上げた『ラグジュアリームーバー』を、ぜひともご体感ください」とコメントしている。
【2024年2月26日訂正】記事初出時から0-100km/h加速時の数値に訂正が入ったため記事を修正しました。