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ホンダ、アイデアや夢を実現する新事業創出プログラム「イグニッション」の対象を社外まで拡大 11月中旬に公募開始

2023年10月23日 発表

ホンダは新事業創出プログラム「IGNITION」の参加対象を従業員から新たに社外の個人や企業にも拡大すると発表した

ホンダと一緒に社会課題解決と新たな価値創造を目指すプロジェクト

 本田技研工業は10月23日、高い志と熱い想いを持つ個人の独創的な技術・アイデア・デザインを形にし、社会課題の解決と新たな顧客価値の創造につなげることを目的とした、新事業創出プログラム「IGNITION(イグニッション)」の参加対象を、従来の従業員から新たに社外の個人や企業にまで拡大させ、2023年11月から公募を開始すると発表した。

 IGNITIONは、従業員の持つ独創的な技術・アイデア・デザインを形にし、社会課題の解決と新しい価値の創造につなげる新事業創出プログラムとして、2017年にホンダの研究開発子会社である本田技術研究所でスタートし、2021年にはホンダ全社に対象を拡大。

 今回対象を社外にまで拡大させ、社外のアイデアとホンダの技術や知見を組み合わせることで、より一層、社会課題解決と新しい価値創造につなげることを目指すという。また、社外への支援を通じ、将来の協業やアライアンスの可能性を探っていくとしている。

IGNITION発のベンチャー企業第1号「株式会社Ashirase(あしらせ)」が開発した視覚障がい者の歩行をサポートするシューズイン型のナビゲーションシステム「あしらせ」

 IGNITIONの公募対象は、起業を目指す個人、またはシードステージ(会社設立前後の段階)でかつ起業3年以内のスタートアップ企業とし、ホンダとの共創を通じてアイデアを洗練したい人や夢を実現したい人で、公募テーマは「カーボンニュートラル」「ロボティクス」「モビリティ」「生産・製造技術」の4つのカテゴリーを予定。

 一次審査通過者に対しては、二次審査までの半年~約1年の期間、ホンダ社内の技術開発やデザイン、事業開発の知見を持つ専門チームがサポートを行ない、新規事業の創出・育成を支援するという。

 さらに、二次審査を経てCV審議会(コーポレートベンチャリング審議会:スタートアップへの出資を判断するホンダ社内の審議会)を通過した個人や企業には、ホンダの事業との連携や協業に加え、ホンダから出資するなど複数の選択肢を用意するとしている。

IGNITION発のベンチャー企業第2号「ストリーモ」が開発した1人乗りの電動三輪マイクロモビリティ「Striemo(ストリーモ)」

IGNITION公募制度の概要

・対象:起業を目指す個人またはシードステージ以前の起業3年以内のスタートアップ企業
・支援内容:専門スキルを持った社内人材タスクフォースチームによるサポート
・支援期間:一次審査通過後、二次審査までの半年から1年程度
・審査通過後の選択肢:ホンダの事業との連携・協業、ホンダからの出資など、案件に合わせて複数の選択肢を用意

公募スケジュール(予定)

・説明会:2023年11月
・募集期間:2023年11月中旬~2024年1月
・書類選考:2024年2月~3月
・一次審査:2024年4月
・二次審査:2024年9月
・CV審議会:2024年10月~2025年3月
・エントリー方法:「IGNITIONの公式Webサイト」から申し込み。

 なお、スケジュールは変更される可能性があるので、最新情報は「IGNITION公式Webサイト」をご確認いただきたい。