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ホンダ、従業員のアイデアや夢を実現する新事業創出プログラム「IGNITION」から2番目のベンチャー企業「ストリーモ」が誕生

2022年6月13日 発表

電動マイクロモビリティ Striemo

オープンイノベーションを通じて生まれた新価値マイクロモビリティを開発

 本田技研工業は6月13日、新事業創出プログラム「IGNITION(イグニッション)」から2社目となるベンチャー企業「ストリーモ」が設立されたと発表した。ストリーモは、1人乗りの電動三輪マイクロモビリティ「Striemo(ストリーモ)」を開発していて、2022年中に日本国内で、2023年に欧州での発売を予定しているという。

 現在発売に先駆けて6月13日~7月31日までの期間、「ストリーモの公式サイト」では、限定モデルとなる「Striemo Japan Launch Edition」の一次先行抽選販売の応募を受け付けている。価格は26万円。

ボディサイズは1090×480×1180mm(全長×全幅×全高)、重量約20kg。耐荷重は120kgで認可取得予定
走行モードは、6km/h、15km/h、25km/hの3モード設定。最高速は25km/h
バッテリはステアリングシャフトに収まっている。フル充電にかかる時間は約3.5時間。走行時間は走行方法によって異なるが約30km可能。
ステアリングを折りたたむことでコンパクトで運びやすくなるうえ、縦でも自立する設計になっていて、持ち手も装備する。製品版は現行法規における一種原動機付自転車扱いとなり、免許、ヘルメット、ナンバー登録、自賠責保険が必要となる

 新事業創出プログラムのイグニッションは、ホンダの従業員が持つ独創的な技術・アイデア・デザインを形にし、社会課題の解決と新しい価値の創造につなげる新事業創出プログラムで2021年に発足。

 今回設立されたストリーモが手掛ける1人乗りの電動三輪マイクロモビリティ「Striemo」は、0.1mm単位で重心バランスを計算した緻密な設計と、独自のバランスアシスト機構により、人が自然とバランスを取りやすい構造になっていて、ゆっくり歩くようなスピードから自転車程度のスピードまで、転びづらく安定した走行を可能にするのが特徴となる。

【IGNITION】一人乗りの電動三輪マイクロモビリティ「Striemo」(2分2秒)

 ストリーモの代表取締役である森庸太朗氏は「移動することの楽しさの1つに発見や出会いがあります。これをより多くの人に体験してもらいたい。誰しもが靴を履いて出かけるように、自然体で動き出せる、そんな移動手段をつくれないだろうかとStriemoを開発しました。ホンダでの二輪開発で培った『人研究』のノウハウを生かし開発した新しいモビリティです。Striemoが世界中で人々の生活の中に当たり前にあるモビリティの1つになり、人々が自由な移動を楽しめる豊かな世界をつくっていきます」と述べている。

ストリーモ代表取締役 森庸太朗氏

 また、本田技研工業株式会社 執行役専務 IGNITION審査委員長の青山真二氏は「ホンダにはチャレンジ精神を持った従業員が数多くいます。今回、『すぐにでも人の役に立ちたい、社会に貢献したい』という熱い想いを持つ森さんに、起業という新たなチャレンジによってその想いを実現してもらうべく、ホンダもIGNITIONを通じて支援していきます。そして、これからもオープンイノベーションを加速し、事業開発の新しい風を起こしていきます」とコメントを寄せている。