ニュース

ホンダ、新型「ステップワゴン(6代目)」発売 “国内ホンダ車史上最大の室内空間”を備え価格は299万8600円から

2022年5月27日 発売

299万8600円~384万6700円

新型「ステップワゴン(6代目)」が5月27日に発売される

グランドコンセプトに「#素敵な暮らし」を掲げて開発

 本田技研工業は、6代目となる新型「ステップワゴン」を5月27日に発売する。「AIR」「SPADA」「SPADA PREMIUM LINE」の3つのグレード、ハイブリッドモデルとガソリンモデル、7人乗りと8人乗り、前輪駆動と4輪駆動(ガソリンモデルのみ)と多彩なバリエーションを取り揃え、価格は299万8600円~384万6700円。

 新型ステップワゴンは、「#素敵な暮らし」をグランドコンセプトに掲げ、ユーザーの生活スタイルに合わせて、暮らしを豊かにするアイテムとなることを目指して開発がスタート。クルマ全体でカタマリ感のあるボディによる安心感と、シンプルで誰にでも似合うような自由なフォルムで表現した「安心と自由を表現したスタイリング」、ホンダ車史上最大の室内空間と、どの席でも快適に過ごせるリビングのような居住性を実現した「くつろぎの室内空間国内」、車両感覚をつかみやすい視界と乗り物酔いをしづらくする工夫により、乗る人みんなが安心して過ごせる室内と、家族のドライブ時にもサポートする先進の安全運転支援機能を標準装備した「移動時の信頼性」という3つの提供価値を実現した。

左がAIR(エアー)、右がSPADA(スパーダ)
グランドコンセプトは「#素敵な暮らし」

新型ステップワゴン価格一覧

タイプエンジン変速機駆動方式乗車定員価格
STEP WGN e:HEV AIR2.0リッターi-VTEC+2モーターハイブリッド電気式無段変速機FF7名3,382,500円
8名3,404,500円
STEP WGN e:HEV SPADA7名3,641,000円
8名3,663,000円
STEP WGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE7名3,846,700円
STEP WGN AIR1.5リッター直噴VTEC TURBO無段変速オートマチック(トルクコンバーター付き)FF7名2,998,600円
8名3,020,600円
4WD7名3,240,600円
8名3,262,600円
STEP WGN SPADAFF7名3,257,100円
8名3,279,100円
4WD7名3,477,100円
8名3,499,100円
STEP WGN SPADA PREMIUM LINEFF7名3,462,800円
4WD3,653,100円

ライフスタイルや暮らしのイメージに合わせて選べる2タイプを設定

 エクステリアは、ユーザーのライフスタイルを素敵に引き立てる存在となることを目指し、ユーザーのライフスタイルや暮らしのイメージによって選択できるよう「エアー」と「スパーダ」の2タイプを設定。

 エアーは、クリーンでシンプルなデザインに、細いメッキモールをさりげなく施し上質感を表現。スパーダは、リアに向けて伸びやかな流れをイメージできる造形としながらも、ワイドかつ重厚なフロントグリルと、ボディ下端全周に配置したメッキモールで、より力強く品格あるたたずまいを表現している。

AIR
SPADA

 インテリアは、歴代モデルで築いてきた「家族のための大空間」を進化させ、自分の家にいるような居心地のよさと、新たな使い方が見つかる自由な空間を両立。エアーは温かみのあるカラーを用いた明るい室内で、リビングのような安心感のある室内空間に、スパーダはスタイリッシュな印象を与えるダークトーンのカラーで、上質な室内空間に仕上げたという。また、水平基調でノイズレスなデザインは、乗る人の視野を安定させ、乗り物酔いのしにくさにも寄与するとしている。

 さらに、スパーダをベースに、エクステリアへのプラチナ調クロームメッキ加飾やスエード調表皮プライムスムースのコンビシートなどを採用し、質感をさらに高めるとともに機能を充実させた「スパーダプレミアムライン」も設定した。

水平基調でノイズレスなデザインを採用

多彩なシートレイアウトと利便性を高める新機能

 家族の成長に合わせて多彩な使い方ができるように、乗る人が自由に居場所を選べるシートアレンジを採用。2列目シートは前後へのロングスライドだけでなく、左右にもスライドできる構造とし、3列目シートは床下収納はそのままに、着座位置を高くしつつ前方のシートとヘッドレストの形状を工夫することで開放的な視界と、シートクッションの厚みを増すことで、3列目においても快適な座り心地を両立させている。

前後だけでなく左右にもスライドできる2列目シート
シートレイアウト例
シートレイアウト例
3列目シートは着座位置を高くしつつ前方のシートとヘッドレストの形状を工夫することで開放的な視界を実現した

 また、運転しているときと車内で過ごすときの、どちらも快適になるような新機能も追加された。

 具体的には、瞬間的な認知が可能でかつ直感的に操作できることを追求した10.2インチのデジタルグラフィックメーターを採用。オーディオなどのインフォテイメント系情報と、ナビや運転支援情報を左右のメーター内に表示し、直感的な操作をサポートしてくれる。さらに、ステップワゴンとして新採用のパワーテールゲートは、開く角度を任意に設定可能なメモリー機能を追加し、狭いところでの使い勝手を向上。パワースライドドアは、従来のハンドル操作に加え、軽く指先を触れるだけで開閉できる静電タッチセンサー式を世界初採用。そのほかにも、大気中のPM2.5などの微小粒子物質を検知し、空調制御とフィルターの組み合わせで空気を浄化する空調システム「CleanAir(クリーンエアー)」を全タイプに標準装備とした。

10.2インチデジタルグラフィックメーターを採用
開く角度を任意に設定できるパワーテールゲート
パワースライドドアに静電タッチセンサー式を初採用
空調システム「CleanAir(クリーンエアー)」を全タイプに標準装備

ハイブリッド車とガソリン車を設定

 パワートレーンは、モーター走行を中心にさまざまなドライブモードを使い分けるホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載したハイブリッドモデルと、静粛性の向上と高出力化を実現した、1.5リッター直噴VTEC TURBOガソリンエンジンの2種類を設定。

 e:HEVモデルでは、エンジンの徹底したフリクション低減により、熱効率の向上を追求。モーターがもたらす低速から高速まで力強く滑らかな加速によるモーター走行に加え、クルーズ走行時にはエンジン直結技術による効率のいい走りを実現した。また、急な下り坂では、電子制御シフトポジションスイッチを「B」にすることでアクセルオフ時の減速度がより強くなり、下り坂でのブレーキ操作を軽減。ドライバーは安心して運転に集中できるという。

ハイブリッド車用の2.0リッターi-VTECエンジン(最高出力107kW[145ps]/6200rpm、最大トルク175Nm/3500rpm)。モーターの最高出力は135kW[184ps]/5000-6000rpm、最大トルク315Nm/0-2000rpm。燃費はWLTCモードで20.0km/h
ガソリン車用の1.5リッター直噴VTEC TURBOエンジン(最高出力110kW[150ps]/5500rpm、最大トルク203Nm/1600-5000rpm)燃費はWLTCモードで13.9km/h

 ガソリンモデルでは、低回転から力強い走りができるようVTEC TURBOエンジンを採用。先代モデルに対し、エキゾーストポートやタービンなどの改良により、ターボチャージャーの過給応答性を向上させ、爽快な加速が楽しめるように進化。ガソリンモデルには4WD車も設定し、雪上走行や悪天候においても安定したドライビングを可能としている。

 また、ロングホイールベースに加えてトレッドを前後ともに拡大したことで、大柄な車体でありながらも、直進・旋回時の高い安定性を両立。同時にゆとりある車内空間を確保したことで、ドライバーも同乗者も快適なドライブを可能とした。さらに、リアを中心に遮音材や吸音材を追加しつつ、フロアを高剛性化することで、1列目から3列目までの全席において静粛性や乗り心地のよさを高次元で実現している。

最新の安全運転支援システムとコネクテッドサービスを利用可能

Honda SENSINGのフロントソナーイメージ
Honda SENSINGのミリ波レーダーイメージ
Honda SENSINGのソナーセンサーイメージ

 最新の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全タイプに標準で装備(サポカーSワイドに該当)。先代モデルから全タイプで渋滞追従機能付きへと進化し、より安心で便利にドライバーの運転をサポートしてくれる「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」をはじめ、新機能となる「後方誤発進抑制機能」「近距離衝突軽減ブレーキ」「オートハイビーム」、渋滞運転支援機能「トラフィックジャムアシスト」を追加。さらに、スパーダプレミアムラインには、周辺状況に応じてヘッドライトの照射範囲を自動でコントロールする「アダプティブドライビングビーム」が標準装備されている。

 また、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を通じて、より安心で快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータル ケア プレミアム)」も利用可能となっている。

より使いやすくなった福祉車両も設定

 新型ステップワゴンのスパーダをベースに、身体の不自由な方々が活躍できる機会の拡大をサポートすることを目指した「車いす仕様車」と「サイドリフトアップシート車」も設定。先代モデルより受け継ぐ使い勝手のいい3列目のマジックシートや、快適に使えるフローリングフロアに加えて、パワーテールゲート、トリプルゾーンエアコンなど家族に「安心」と「快適」を提供するさまざまな標準装備や、ベースと変わらないスタイリッシュなエクステリアを両立させている。

新型ステップワゴン福祉車両 価格一覧

タイプエンジン変速機駆動方式乗車定員価格
STEP WGN SPADA 車いす仕様車 2列目乗車タイプ1.5リッター直噴VTEC TURBO無段変速オートマチック(トルクコンバーター付き)FF7名3,555,000円
4WD3,795,000円
STEP WGN SPADA 車いす仕様車 3列目乗車タイプFF3,590,000円
4WD3,830,000円
STEP WGN SPADA 車いす仕様車 2-3列目乗車タイプFF3,645,000円
STEP WGN SPADA サイドリフトアップシート車FF3,396,000円
4WD3,636,000円