初代や二代目のようなスタイルを再現
本田技研工業は1月7日、6代目となる新型「STEP WGN(ステップワゴン)」をオンラインにて初公開した。2015年の5代目登場から7年目のフルモデルチェンジとなる。正式な発表・発売は2022年春を予定している。
6代目のターゲット層は、年齢が30~40歳の子育て世代で、初代ステップワゴンが登場した1996年ころに親がミニバンに乗っていて、ミニバンに慣れ親しんでいる人たち。ユーザーの購入重視点上位となる外観デザインとシートアレンジを再構築し、ミニバンの基本価値観をターゲット層の価値観に基づき進化させ、「#素敵な暮らし」をグランドコンセプトに、家族みんなが安心と自由を感じ、生活が広がるように感じられるクルマを目指して開発された。
グレードは「AIR(エアー)」「SPADA(スパーダ)」の2グレードを設定。いずれも面の大きなサイドシルエットや縦長のテールランプなど、初代や二代目へのオマージュが込められた仕上がりとなっている。
シンプル&クリーンの「エアー」
エアーは、シンプル&クリーンをテーマに、子供たちの声が聞こえてくるような、楽しいリビングにいるような雰囲気をイメージしたモデル。
タイヤはブリヂストンの「トランザER33」サイズは205/60R16 視界のさえぎりを防ぐためにサイドミラーはボディ側に配置 サイドミラーを除けば一番飛び出しているのがドアノブとなるくらいボディに凹凸がない ウインカー作動時(内側から外側へ流れるように点灯するシーケンシャルタイプを採用) センターコンソールのスイッチ類は、初心者でも分かりやすい配置にしたという 左右にバー状でエンジン回転数と速度を表示させるモード 助手席前の小物置きにある低い仕切りは「トミカ」のサイズに合わせてあるという遊び心も シートを前後左右に動かせるワンアクションレバー。引く量によって動く範囲を選べる機構になっている 生地は撥水撥油加工が施されて掃除がしやすい「FABTECT(ファブテクト)」を採用 赤ちゃんお世話モードでは、運転席と斜め後の席を近くできる スタイリッシュ&クオリティな「スパーダ」
スパーダは、スタイリッシュ&クオリティをテーマに、たまには1人の時間に浸ることも大切にしたい成熟した家族に向けたモデル。
ボディ下部にメッキパーツを使い、低さと高級感を演出 タイヤはブリヂストンの「トランザER33」サイズは205/60R16 コクピットをはじめ、クルマ全体が水平基調となっている ステアリングの左側はオーディオや音声認識のスイッチ。右側はオートクルーズや車間距離調整、レーンキープアシストなどのスイッチを配置 ダッシュボードには薄型の箱ティッシュなどを入れる収納を確保 センターコンソールの下にはシガーソケット、USBポート(B&C)を搭載 ナビのSDカード差し替えなどは、画面が上に3cmほど上昇することで可能となる。ナビ本体部分をダッシュボードの下に収めていることで水平基調を可能としている プライムスムースという汚れを拭きとりやすい合皮を使用 運転席と助手席の背面には、USB-Cポートとドリンクホルダー付きテーブルを装備 3列目シートにもシガーソケットとUSBポートを完備する 天井にはホンダアクセスの純正アクセサリーの15.6インチの新型「リア席モニター」を装着。ルームランプとは別に天井側にもブルーのアンビエントライト(間接照明)を備えている 運転席と助手席には長距離ドライブでも疲れにくいボディスタビライジングシートを採用 3列目シートはヒップポイントを高くしていて前方の見晴らしも向上させている 2列目シートは前後方向に内側で865mm、外側で610mm(タイヤハウスがあるため)スライド可能。中央寄せスライドは右席が75mm、左席が115mm。左のほうがスライド量が長いのは赤ちゃんお世話モードのため。スパーダは足を伸ばせるオットマンも搭載する 3列目シートが収納されるスペースはベビーカーやゴルフバッグなど縦長の荷物を積むのに便利 3列目シートを両方収納した状態。2列目シートは中央 リアウインドウの隅にこっそりと潜んでいる「隠れステップワゴン」。実はこの「隠れステップワゴン」は、この他にも複数か所に隠されている。これは買った人だけのお楽しみ なお、ここで掲載している新型ステップワゴンの写真は、事前撮影会で撮影したもののため、市販車とは異なる部分がある場合があるとのこと。