スバル、最低地上高200mmを確保した日本市場向け新型SUV「レヴォーグ レイバック」 価格は399万3000円

レヴォーグ レイバック

　スバルは10月25日、新型SUV「レヴォーグ レイバック」を発表した。価格は399万3000円。

　レヴォーグ レイバックは、レヴォーグが持つ「先進安全」「スポーティ」「ワゴン」の3つの価値に加え、SUVの価値である自在性と上質さを兼ね備えたスバルのSUVラインアップの中で唯一無二の存在となるSUVとして日本市場向けに新たに開発されたモデル。

　先進安全装備として、ステレオカメラに加えて広角単眼カメラを搭載した新世代アイサイトを採用。渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシストといった、ドライバーの運転負荷を軽減する機能を装備した高度運転支援システム「アイサイトX」を標準装備することで、セーフティドライビングを実現。

　動的質感は、最低地上高200mmを確保したことによるSUVならではの高い走破性と、さまざまなシーンで思いのままに操れる力強くスポーティな走りを両立させつつ、高い静粛性と快適な乗り心地を実現。さらに、豊かな存在感を放つスタイリッシュなエクステリアデザインと、空間を豊かに彩るインテリアが乗るたびにドライバーへ「ゆとりとくつろぎ」をもたらすとした。

　エクステリアデザインは、ベースとなるレヴォーグの引き締まった凜としたたたずまいを豊かでおおらかに包み込む「凜と包」をデザインコンセプトとして、これまでのスバルSUVラインアップが持つ「ラギットさ」とは異なる独自の世界観を表現。豊かな存在感を放つ上質なスタイルとした。

　フロントビューは、パーツごとではなく1つの大きな立体としてデザイン構成することにより、「豊かさ」「おおらかさ」を表現。ヘッドライトまでつながる伸びやかなウイングを持つフロントグリルとフロントバンパーを一体感のある造形とすることで、フロントマスク全体をゆとりあるデザインに仕上げた。

　サイドビューは、縦方向の厚みがSUVらしい存在感のあるシルエットを、包み込むようなサイドクラッディングとシャープなスポークを持つホイールと組み合わせることで、洗練されたデザインとした。また、リアビューはボディとクラッディングのバランスを最適化することで、ボディの厚みと躍動感を両立。ボディカラーは新色のアステロイドグレー・パールを含む全7色のボディカラーを設定した。

　インテリアデザインは表皮にアッシュカラーを取り入れることでブラックとのコントラストを際立たせるとともに、カッパーステッチをアクセントとして彩りのある華やか印象に仕上げられた。フロントシートは形状やクッションをレヴォーグ レイバック専用に最適化することで、高いホールド性と快適な座り心地を両立。着座位置の高いSUVでもスムーズに乗り降りできるよう、座面サイド部の高さを抑えた。

レヴォーグ レイバックのインテリアイメージ

　ラゲッジは、VDA法で561Lのスペースを確保（カーゴフロアボード上部492L、サブトランク69L）するとともに、4：2：4分割可倒式リアシートによって荷室を自由に拡張できるようにすることで、大きな荷物や長尺物も搭載可能。ハンズフリーオープンパワーリアゲートを搭載し、両手がふさがっているときでも体の一部を六連星オーナメントに近づけることでリアゲートが自動で開き、スマートに荷室へアクセス可能とした。

　マルチメディアシステムは、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを採用。また、12.3インチフル液晶メーター上にApple CarPlayの地図アプリ情報を表示できるようにして、利便性が高められた。

　また、専用チューニングを施したハーマンカードンサウンドシステムを標準装備として、レヴォーグ レイバックにふさわしい上質で臨場感のある音響空間を実現した。

　パワートレーンは、日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300Nmの高トルクを発生する水平対向4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボ“DIT”を搭載。アクセルを踏み込むとしっかりとした加速感が得られ、高速道路上での合流や追い越しなども気持ちよくできるとしている。また、少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出すリーン燃焼などの採用により、優れた環境性能も実現している。

　2ピニオン電動パワーステアリングにはレヴォーグ レイバック専用チューニングを施すことで、SUVながらも滑らかでリニアなトルク伝達を可能とし、ダイレクトで自然な操舵感と、応答遅れのないスポーティなステアリングフィールを実現。

　ボディは全体の骨格部材を強固に組み立ててから外板パネルを溶接する「フルインナーフレーム構造」を採用し、ボディの高剛性化と軽量化により、路面からの振動の収束性を高めた。

　また、サスペンションシステムは路面からの入力に対してスムーズに動く足まわりに作り上げ、SUVとしての走破性を確保しながらも、意のままの走りを支える優れた操縦安定性としなやかで快適な乗り心地とした。

　足下は225/55R18サイズの大径オールシーズンタイヤを装着。レヴォーグ レイバックが持つ高いボディ剛性・遮音性・吸音性・制振性に加え、オールシーズンタイヤを採用することで不快な振動や車内への騒音も抑え、優れた静粛性を実現した。

　安全性能については、ステレオカメラに加えて広角単眼カメラを搭載した新世代アイサイトを装備し、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大。高度運転支援システムのアイサイトXを標準装備し、一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握。渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシストといったドライバーの運転負荷を低減する機能を装備することで、快適なロングドライブをサポートする。

　さらに、デジタルマルチビューモニター機能に、4つのカメラから取り込んだ映像を合成して車両の周囲360度を映し出す3Dビュー表示や、車速15km/h未満時に自動でフロントビューとトップビューを表示するAUTOモードを加え、死角を減らすことで安全性能を高めた。

　そのほかにも重大な事故や車両故障が起こってしまった場合に24時間365日コールセンターとつながるコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」に対応。新機能として、スマートフォンアプリでのリモートエアコンを追加した。