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日本製鉄、トヨタと三井物産に対する電磁鋼板特許訴訟を終了

2023年11月2日 発表

 日本製鉄は11月2日、同社の無方向性電磁鋼板特許に関する訴訟について、トヨタ自動車と三井物産・三井物産スチール(以下併せて「三井物産」)に対するすべての訴訟について、請求の放棄により終了したと発表した。

 日本製鉄では、中国の鉄鋼メーカー宝鋼(宝山鋼鉄股份有限公司)、トヨタ自動車、三井物産に対して、無方向性電磁鋼板に関する特許権の侵害を理由とする損害賠償請求訴訟を提起していた。

 トヨタ自動車に対しては、2021年に電動車のモータに使用する宝鋼製の電磁鋼鈑に関わる特許権侵害があるとして、3件の特許権侵害訴訟を提起していた。その後2年にわたり、特許権の侵害の有無について審理が行なわれたが、日本製鉄が11月2日に3件の訴訟に係るすべての請求を放棄した。

 なお、宝鋼との訴訟については、引き続き訴訟の場で日本製鉄の知的財産権の保護を図っていくとしている。