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豊田章男会長、ジャパンモビリティショー後に液水カローラでCO2回収に挑戦 「クルマは走る空気清浄器になる」

ジャパンモビリティショーは自工会会長としてイベントを成功に導き、スーパー耐久ではCO2吸着挑戦する

 トヨタ自動車は11月11日~12日に富士スピードウェイで開催されるスーパー耐久最終戦富士4時間レース(以下、最終戦富士)において、液体水素で走行する32号車 GRカローラ(液水カローラ)を投入。エンジン性能、航続距離、車重、CO2回収技術など数々のアップデートを投入してきた。

 この中でもとくに注目されるのがCO2回収技術。川崎重工業が開発した「従来よりも低温でCO2を脱離できる吸着剤」を塗着させたフィルターをエアフィルターに使用することで実現したという。

CO2吸着を行なうフィルター。川崎重工の技術協力で実現している

 今回この液水カローラは、32号車 ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept(MORIZO/佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏)としてエントリー。トヨタ自動車 豊田章男会長もモリゾウ選手としてステアリングを握る。

 モリゾウ選手に、このCO2吸着技術について聞いたところ、水素を「つくる、はこぶ、つかう」の仲間が増えたことで実現したもので、川崎重工の技術がベースになっているとのこと。これまでカーボンニュートラルとしての挑戦だったが、CO2を吸着することでカーボンマイナスの挑戦にもなり、「クルマは走る空気清浄器になる」と語ってくれた。

 スーパー耐久では、午後から予選を実施。日曜日の決勝へ向けてのスタートグリッドが決まる。