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トヨタ、「シエンタ」「JPN TAXI」の2車種58万792台をリコール

2023年11月22日 発表

 トヨタ自動車は11月22日、制動装置(パーキングブレーキペダル)と電気部品(コネクタ)に不具合があるとして、「シエンタ」「JPN TAXI」の2車種、計58万792台のリコールを国土交通省に届け出た。

 パーキングブレーキペダルの不具合は、足踏み式パーキングブレーキにおいて、ペダルをボデーに固定するボルトの締付トルク指示が不適切なため、締結力が不足しているものがある。そのため、使用過程で当該ボルトが緩んで脱落し、最悪の場合、パーキングブレーキの操作ができなくなるおそれがある。

 コネクタの不具合は、フロントピラーガーニッシュ取付部において、取付用クリップの防水耐久性が不十分なため、経年により車室内に浸水して、電装品のコネクタが被水し短絡することがある。そのため、電動ドアロック等の作動不良や、最悪の場合、電動スライドドア装着車は走行中にスライドドアが開くおそれがある。

 これまでの不具合件数は、パーキングブレーキペダルの不具合で32件 コククタの不具合で4件、事故は発生していない。

 改善措置として、パーキングブレーキペダルの不具合は、全車両で当該ボルトの締付状態を点検し、緩みのあるものは適正トルクで増し締めし、脱落しているものはパーキングブレーキペダルを新品に交換し当該ボルトを適正トルクで締付ける。

 コククタの不具合では、全車両でフロントピラーガーニッシュ取付用クリップを対策品に交換し、電動スライドドア装着車は、電動スライドドア制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。また、コネクタに被水跡がある場合は、グリスを塗布する。

 リコール対象となる車両の製作期間は、2015年5月12日~2023年3月24日。