トヨタ、タイで新型「ハイラックス チャンプ」受注開始 自由な拡張性で暮らしを豊かにするモビリティ

ニーズに寄り添うタイの“国民車”として開発

　トヨタ自動車とトヨタ・モーター・タイランドは11月27日、IMVシリーズの新型モデル「IMV 0」の発表会をタイ・バンコクで行ない、現地名「ハイラックス チャンプ」として受注を開始した。価格は45.9万～57.7万バーツ。トヨタ・モーター・タイランドのサムロン工場で生産される。

　IMVシリーズは、当時アジア本部長だった現会長の豊田章男氏が指揮をとり、「アジアの人々とともに、アジアの経済に貢献したい」との思いを込めて、現地のエンジニアとともに「現地現物」で開発したモデル。

　2004年にタイで新型ピックアップトラックを発売して以来、世界180以上の国と地域に導入され、時代のニーズと地域のニーズに即して進化。タイでは“国民車”として暮らしの大切な基盤となり、累計270万台以上を販売したほか、累計400万台以上を世界各国へ輸出し、タイ経済へも貢献してきたシリーズとなる。

IMVシリーズはタイでは国民車と称されている

　一方、自動車市場環境の変化やニーズの多様化に伴い、タイの暮らしも大きく変化してきたため、IMVシリーズも「真にお求めやすく、お客さまのニーズに寄り添うIMVピックアップトラックをつくる」という原点に立ち返り、現地のエンジニアが中心となってユーザーのライフスタイルを徹底的に調査しながらIMV 0を開発。自由な拡張性を生かし、ビジネスからプライベートまで、ユーザーのビジョンを実現するとともに、暮らしを豊かに彩るモビリティの新型ハイラックス チャンプとしてタイ・バンコクで発表された。

ハイラックス チャンプ（タイ仕様）のインテリア

　発表会では11種類の架装モデルを紹介。さまざまなビジネス形態や使用用途をカバーすることに重点を置き、8グレードが設定された。ショートホイールベースとロングホイールベース、エンジンは3タイプ（2.0リッターガソリンエンジン、2.7リッターガソリンエンジン、2.4リッターディーゼルエンジン）、フラットなデッキは未装備タイプも選択可能とし、45.9万～57.7万バーツと購入しやすい価格帯を実現したとしている。

ハイラックス チャンプ 2.4リッターディーゼルエンジン搭載モデル ロングホイールベース キャブ付きシャシー（タイ仕様）

　フラットデッキには、各所にボルト穴を設け、ボルトとナットで架装部と簡単に締結することが可能。架装を希望するユーザーには、1人ひとりに合わせたカスタマイズを楽しめるように、100以上の架装業者の情報を提供するという。

ハイラックス チャンプは多彩なニーズに応える1台として開発された

タイ量販仕様の主要諸元