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メルセデス・ベンツ、新型SUV「GLC クーペ」発売 「GLC 220 d 4MATIC クーペ」は価格898万円

2023年11月28日 発表

新型SUV「GLC クーペ」

 メルセデス・ベンツ日本は11月28日、新型SUV「GLC クーペ」をフルモデルチェンジして発売した。ラインアップは、直列4気筒 2.0リッター直噴ディーゼルターボ(ISG 搭載モデル)「GLC 220 d 4MATIC クーペ」の1モデルで、価格は898万円。

 GLCクーペは、クーペとしてのスタイリッシュなフォルムとSUVらしい存在感を両立させたSUVクーペ。メルセデス・ベンツのベストセラーモデル「Cクラス」と同等の安全・快適装備を備えるとともに、プレミアムミドルサイズSUV「GLC」と同等の走行性能、利便性を実現させたとしている。

 新型GLCクーペのエクステリアは、全幅は先代モデルと同じ1890mmとしながら、先代モデルと比較しホイールベースを15mm伸長することでさらに伸びやかでスポーティかつスタイリッシュなシルエットとした。インテリアでは、リアルウッドインテリアトリムや本革を採用するなど質感を高めた。

 GLC 220 d 4MATIC クーペのパワートレーンは、エンジン単体で最高出力145kW(197PS)、最大トルク440Nmを発生する直列4気筒 2.0リッターターボディーゼルエンジン「OM654M」を採用。エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGによって、短時間、最大で17kW(23PS)、205Nm(欧州仕様参考値:200Nm)のブーストを可能としている。

 OM654M エンジンは、新型クランクシャフトの採用によって、ストロークを94.3mm、排気量を1992cc に拡大(先代モデル:92.3mm/1949cc)し、燃料噴射圧力を2700barに引き上げ(先代モデル:2500 bar)、可変タービンを採用した水冷式ターボチャージャーにより、きわめて速やかなレスポンスと優れたパワー伝達を実現。また、スチール製ピストンにナトリウム封入式冷却ダクトを内蔵することで、ピストンクラウンの温度ピークを効果的に低減させたとしている。

 トランスミッションは9速AT「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」、駆動方式は4WD「4MATIC」を採用。新型GLCクーペには、スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性を切り替えるDYNAMIC SELECTの中に「Offroad」モードを加え、「Offroad」モードでは、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高めるとした。また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートする。

 そのほかの特長として、サポートの精度を高めた安全運転支援システム、縦型11.9インチのメディアディスプレイ、AR(拡張現実)ナビゲーション、生体認証(指紋、声)によるシートポジションなどの設定、片側130万画素を誇るDIGITALライトによる効果的な夜間の視界確保、良好な取りまわしや優れたハンドリングを実現するリア・アクスルステアリングなど、フラグシップモデルであるSクラス譲りの最新技術を多数採用した。

 中でもメディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像を映し出す「トランスペアレントボンネット」や、車両の傾き、路面の勾配等をディスプレイに表示する「オフロードスクリーン」を標準装備することでオフロード性能の向上も図った。

新型SUV「GLC クーペ」