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新型「スペーシア」のAピラーに1470MPa級冷延ハイテン初採用 日本製鉄、スズキ、ベルソニカが共同開発

2023年12月4日 発表

 日本製鉄は12月4日、スズキ、ベルソニカと共同で、新型「スペーシア」の軽量Aピラーの開発に取り組み、1470MPa(メガパスカル)級冷延ハイテンを初採用したことを明らかにした。

 日本製鉄の1470MPa級冷延ハイテンは、次世代鋼製自動車コンセプトNSAC “NSafe-AutoConcept”に基づく、 緻密な成分設計と組織制御により、高強度と加工性を両立させた先進材料。

 今回の新型「スペーシア」のAピラーは、従来5部品で成形、溶接していた窓枠部分の一体成形を目指して開発されたもので、成形深さが深い絞り部品となり、新材料の高い加工性によって絞り成形を実現させた。また、1470MPa級冷延ハイテンの適用に際しての技術課題であった遅れ破壊やスポット溶接性についても、3社でその対策に取り組んだ。

 新型「スペーシア」に軽量Aピラーを採用することにより、軽量化とそれによるCO2排出量の削減、大幅なコストダウンを実現させたとしている。