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スズキ、新型「スイフト」は5ナンバーサイズキープ 価格は172万7000円から
2023年12月6日 10:34
- 2023年12月6日 発表
- 172万7000円~233万2000円
スズキの国内ラインアップ初のマイルドハイブリッド搭載5速MT車を設定
スズキは12月6日、新型「スイフト」を発表。CVT車を12月13日に、5速MT車を2024年1月17日に発売する。価格は172万7000円~233万2000円。
スイフトはスズキブランドを牽引するグローバルコンパクトカー。新型スイフトは、エネルギッシュ×軽やか「日常の移動を遊びに変える」をコンセプトに開発され、多様化するライフスタイルに応えるため、好評だというデザインと走りに加えて、「クルマと日常を愉しめる」という新たな価値を付与し、ユーザーの生活に寄り添うモデルとした。
また、これまでのスイフトは20代~30代の前半のユーザーに向けて企画されているといい、実際に購入者の平均年齢も低くなっているという。そこで今回もZ世代に向けた企画とし、「自分1人の時間やパートナーと過ごす2人の時間を大切に考えて、クルマにも自分らしく過ごせる空間を求める人」「日常的にクルマを使い、気になる場所を見つけたらその場所へ出かけ、そこでの経験や過ごした時間をSNSで発信する人」「デザインの優先度が高く、自分らしさや個性を表現できるスタイリングに価値を求める人」をターゲットユーザーとした。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 | エコカー減税 |
---|---|---|---|---|---|---|
XG | 直列3気筒DOHC 1.2リッター | CVT | 2WD(FF) | 1,727,000円 | 23.4km/L | 50% |
4WD | 1,892,000円 | 22.0km/L | ― | |||
HYBRID MX | 直列3気筒DOHC 1.2リッター(マイルドハイブリッド) | 5速MT | 2WD(FF) | 1,922,800円 | 25.4km/L | 100% |
CVT | 1,922,800円 | 24.5km/L | 50% | |||
4WD | 2,087,800円 | 22.7km/L | ||||
HYBRID MZ | 2WD(FF) | 2,167,000円 | 24.5km/L | |||
4WD | 2,332,000円 | 22.7km/L |
新型スイフトのボディサイズは3860×1695×1500mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2450mmで、最小回転半径4.8m(2WD車)と、5ナンバーサイズで取りまわしのよいサイズを踏襲。
パワートレーンには新開発の直列3気筒1.2リッター「Z12E」型エンジンを搭載。先代の「K12C」型エンジンと比べて燃焼改善と各種ロスの削減により、燃費性能に貢献した。また、低速から滑らかに上昇するトルク特性として、街乗り走行での軽快感を実現し、燃費性能と走行性能を両立している。最高出力は60kW(82PS)/5700rpm、最大トルク108Nm(11kgfm)/4500rpm。
また、1.2リッターエンジン用の高効率CVTを新採用。トルクコンバーターに先代より低剛性化したダンパーを採用し、エンジンからの回転変動を効果的に吸収することで高い静粛性農と燃費性能を実現した。さらに本体を先代スイフトに搭載されたCVTより1.9kg軽減し、燃費性能にも貢献している。
加えて、先代スイフト同様にモーター機能付き発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用。先代スイフトに対して高い発電効率を実現し、減速時の回生エネルギー量が向上している。なお、スズキの国内ラインアップとして初めて5速MT車にもマイルドハイブリッドシステムが搭載されている。
走行性能と乗り心地も進化。ボディ結合部に減衰接着剤を塗布するとともに、バッフル材の追加やダッシュパネルの板を厚くするなどし、エンジン透過音やロードノイズを低減。また、軽量で強度の高い高張力鋼板の使用範囲を拡大し、構造用接着剤を採用することで軽くて剛性の高いボディを実現した。
さらに、フロントスタビライザーの仕様を変更してよりねじれにくくすることで、コーナリング時の傾きを抑え、高い操縦安定性を実現。リアサスペンションのストローク量を増加することで路面の凹凸などによる大きな衝撃を緩和し、高い乗り心地を実現している。
ブレーキ特性は歴代スイフトの特徴でもあるスポーティさを踏襲しつつ、ブレーキのきき始めを緩和したことで、ストップ&ゴーを繰り返す街中でも扱いやすいものとした。
そのほかにも、電動パーキングブレーキ(EPB)をスズキの小型車として初採用し、指先の操作で簡単にパーキングブレーキの作動と解除を行なえるようにするとともに、車両が停止した際にブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持するブレーキホールド機能も搭載。注意喚起をメーター表示だけでなく音声でも案内し、ドライブをサポートする音声案内機能を採用した。
印象的な「ハッとする」デザイン
エクステリアデザインは、歴代スイフトで築いてきた「パーソナルなイメージ」「キビキビと走りそうな動感」「個性的なスタイリング」の3つのスイフトらしいデザインを踏襲しつつ、これまでのスイフトにとらわれない個性と走りを想起させるスタイリングに注力。
多面体をモチーフとした未来的で個性的なスポーツイメージを表現した造形とし、アンダーボディ全体で台形を形作り、タイヤを強調した踏ん張り感のあるたたずまいでスタンスのよさを表現した。また、フェンダーの張り出しを強調する造形として、ショルダーは八角形を用いたラウンド形状としたほか、フローティングルーフを採用することで軽快感を表現した。
LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、リアコンビネーションランプ(LEDストップランプ)は、車幅を広く見せるためボディの外側に配置。シグニチャーランプを最大限に際立たせるため、灯体全体をブラックアウト化してシャープな顔つきとした。
フロントグリルにはバイオエンプラを採用することで経年劣化を抑制。見る角度、距離、光の当たり方によって立体感を表現し、ピアノブラックを活かす造形とした。
ホイールはグレードごとに3種類を設定。アルミホイールは空力を追求するため外側をディスク状とし、外側から中心に向けて長い線を使うことで足を長く見せ、実際よりも大径に感じさせるデザインを採用し、フルホイールキャップも空力を考慮しながら大径に見せる造形テーマとしている。
ボディカラーには「フロンティアブルーパールメタリック」「クールイエローメタリック」の2色の新色を追加し、モノトーン9色、2トーン4色の系3パターンをラインアップ。
フロンティアブルーパールメタリックは3層コートの塗膜構成とし、明るめの青からやや緑がかった青まで変化する、緻密で鮮やかな色を表現。クールイエローメタリックは、先進さを感じさせる緑がかったイエローで、ソリッドライクでありながらもハイライトはパールが白くふわりと輝く、親しみのある軽やかな色となっている。
インテリアデザインは、載った瞬間に気持ちが高まるような、人とクルマの一体感表現に注力。インパネとドアトリムをつなげて乗員を包み込むような造形でクルマとの一体感を表現。インパネ中央のブラック部分を浮遊感のある形状とすることで、軽快さと先進性を表現した。また、センタークラスターとスイッチ類は、運転席側に8度の傾きをつけ、使いやすさを追求している。
加えて、走りを予感させるようなデザインのアシンメトリーのカラー液晶付きメーター、3Dテクスチャーを施した緻密なオーナメントを採用し、高い質感と個性を両立。フロントシートはショルダーから脇にかけての表皮の割りを一新し、シート表皮はスポーティさと深みを持たせる立体的な三角形柄とした。
インフォテイメントシステムには、スズキとして初めて9インチのディスプレイオーディオを採用。9インチの全方位モニター付きメモリーナビゲーションもメーカーオプション設定することで、幅広い選択肢を提供。なお、メーカーオプション設定のオーディオは全てスズキコネクトに対応している。
スズキ初のドライバーモニタリングシステムなど安全装備を充実
先進安全技術は最新の「スズキ セーフティ サポート」を搭載。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、これまでのデュアルセンサーブレーキサポートよりも画角・検知エリアを拡大したデュアルセンサーブレーキサポートIIをスズキのコンパクトカーとして初めて採用し、検知対象に自転車や自動二輪車を追加するとともに、交差点での検知にも対応した。
また、車両前方の状況を認識してハイビームの照射範囲を制御するアダプティブハイビームシステムを採用。車線中央付近の走行維持をサポートする車線維持支援機能、車線をはみ出さないサポートをする車線逸脱抑制機能、運転操作をサポートするアダプティブクルーズコントロールとの組み合わせにより、運転操作の負担を軽減する。
フロントバンパーとリアバンパーには超音波センサーを内蔵し、前方や後方の壁などを検知して衝突の可能性があると判断した場合に被害軽減・衝突回避を試みる低速時ブレーキサポート(前進・後退)を採用した(5速MT車を除く)。
さらに、ナビゲーション横に取り付けたカメラがドライバーの顔情報を認識し、取得した顔情報から居眠り、眠気、わき見を検知して注意を促し、安全運転をサポートするドライバーモニタリングシステムをスズキ初採用した。