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写真で見る スズキ新型「スイフト」2023年フルモデルチェンジ
2023年12月6日 10:36
- 2023年12月6日 発表
スズキ「スイフト」は同社が世界戦略車と位置づけるコンパクトカー。2000年に同名のモデル(HT51S型)がリリースされているが、プラットフォームの成り立ちが異なるといった違いがあることから、2004年デビューのモデル(ZC型など)が初代とされている。この初代モデル以後2010年に2代目、2016年に3代目と順調に世代を重ねていき、2023年には世界累計販売台数が約900万台に到達。日本国内のみならず世界中で高い評価を受けている。
こうした背景をもとに新型となる4代目モデルの開発がスタート。「エネルギッシュ×軽やか 日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」をコンセプトに、歴代スイフトの持つデザイン性や走行性をブラッシュアップしつつ、さらに安全装備や快適装備の充実を図った。
ボディサイズは2WD車で3860×1695×1500mm(全長×全幅×全高)と、先代モデルより全長が15mm増えているものの4m切りはキープ。2450mmのホイールベースはもちろん、最小回転半径も4.8mと同数値となっており、先代モデルと変わらない取り回しのよさを維持している。
外観はスイフトらしいワイドで重心の低いフォルムを継承しながら、張り出したフェンダーまわりやラウンドしたショルダー部など、新型ならではの個性を演出。同時に形状の最適化などにより、先代モデルより空気抵抗を約4.6%低減しているのも見逃せないポイントだ。ダッシュパネルの板厚アップや減衰接着剤の採用などにより静粛性をアップ、最上級グレードではフロントドアにプレミアムUV&IRカットガラス、フロントガラスをIRカット機能付とするなど快適性の面でも随所でブラッシュアップが行なわれている。
サスペンションはフロントがストラット、リアがトーションビームと変わらず。ただ、フロントスタビライザーの変更とともに、リアサスペンションのストローク量をアップしたほか、バンプストッパー形状の見直しなどを実施。ボディまわりにおいても高張力鋼板の採用拡大、構造用接着剤の採用などにより剛性アップが図られており、操縦性と乗り心地の向上を目指した。
エンジンは新開発の直列3気筒DOHC 1.2リッター「Z12E」型を搭載。吸気側にVVTを採用するとともに高速燃焼化や高圧縮比化などを図ることで、最高出力60kW(82PS)/5700rpm、最大トルク108Nm(11kgfm)/4500rpmを発生。新採用の高効率CVTとの組み合わせにより、WLTCモード燃費は先代モデルの21.8km/L(2WD車)から23.4km/L(同)へと大きく改善している。また、モーター機能付発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルも用意されている。こちらもWLTCモード燃費は21.0km/Lから24.5km/L(2WD車)へと省燃費性がさらに向上。同2WD車には5速MTモデルも用意されており、WLTCモード燃費は25.4km/Lと、より省燃費性を高めたモデルとなっている。
安全装備の充実も見逃せない。この新型ではミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に標準化。右左折時の歩行者や自転車、右折時の自動二輪車も検知することが可能となるなど、安全性が高められているのが特徴。このほか、ハイブリッド車にはアダプティブクルーズコントロール(ACC)が採用されており、特に上級モデル(HYBRID MZ)では全車速追従機能および停止保持機能付となるなどコンパクトカーとは思えない充実度となっている。
グレードはガソリンエンジン車が「XG」のみの1タイプ、ハイブリッドは「HYBRID MX」と上級グレードとなる「HYBRID MZ」の2タイプを用意。トランスミッションはCVTが基本でHYBRID MXの2WD車のみ5速MTを設定。駆動方式は全タイプに2WD(FF)と4WDが用意されている。価格はXGが172万7000円/189万2000円(2WD/4WD)、HYBRID MXが192万2800円(5速MT)、192万2800円/208万7800円、HYBRID MZが216万7000円/233万2000円。
ボディカラーは次世代スズキを象徴する色として新開発された「フロンティアブルーパールメタリック」、そして新色の「クールイエローメタリック」など全9色。そのほかルーフをブラックとした2トーンカラーを2色、同じくガンメタリックとした2トーンカラーが2色設定される。発売は2024年1月17日から。