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ブリヂストン、乗用車用プレミアムタイヤ「レグノ GR-X III」 ロードノイズを12%、パターンノイズを8%低減

2024年2月~発売

2万6730円~10万8350円/本

REGNO GR-X III

商品設計基盤技術「ENLITEN」を国内市販用乗用車向けタイヤ初搭載

 ブリヂストンは12月12日、乗用車用プレミアムブランド商品「REGNO GR-X III」(レグノ ジーアール クロススリー)を2024年2月から順次発売すると発表した。発売サイズは195/65R15 91H~275/35R20 102W XLの51サイズで、価格は2万6730円~10万8350円/本。

 レグノ GR-X IIIは、「EV時代の新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を国内市販用乗用車向けタイヤとして初搭載。モノづくり基盤技術「BCMA」(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)と融合し、タイヤ性能とともに環境性能を高レベルで両立することで、持続可能な社会実現への貢献、顧客価値・社会価値を提供していくとした。

GREAT BALANCEの進化と拡張
ENLITENとBCMAの融合

 レグノ GR-X IIIは、レグノのコア・コンセプトである静粛性に加え、ハンドリング性にもエッジを効かせることで、“静か、やわらか、安らか、気持ちよい、滑らか”という“REGNO史上かつてない空間品質”と“質のよい乗り味”を両立した新しい“REGNO FEELING”をENLITENによる「究極のカスタマイズ」で実現。より深みを増した空間品質による静粛性や、磨き抜かれた走行性による走りそのものを体感できるとし、国産車だけでなく輸入車やBEV(バッテリ電気自動車)といった幅広い車種に“新たなREGNO FEELING”の価値を提供するとした。

 このENLITENによる「究極のカスタマイズ」を支えているのがモノづくり基盤技術のBCMAといい、一件一葉ではなくタイヤ部材のモジュールを異なる商品間で共有することにより、開発・サプライチェーンを効率化し、開発・生産におけるアジリティを向上させつつ、コストの最適化や環境負荷の低減を実現。このモジュール自体もENLITENによりエッジを効かせた性能を発揮できるように独自に進化させたという。

 静粛性向上技術に関しては、路面からの振動を吸収してロードノイズを低減する新ゴム「GR-tech Silentゴム」の搭載や、シングルブランチ型消音器と突き通しサイプにより音の周波数を変えて、気になりにくい音にチューニングする3Dノイズ抑制グルーブや、シークレットグルーブなどを採用。これらにより、従来品レグノ GR-X IIと比較して、荒れたアスファルト舗装路で気になりやすいロードノイズ(低周波)を12%低減。スムーズなアスファルト舗装路で気になりやすいパタンノイズ(高周波)も8%低減している。

空間品質をさらに進化させたレグノサイレントテクノロジー
静粛性能比較データ

 走行性能向上技術では、新ケースラインにより十分な張力剛性と最適な設置形状を実現するとともに、静粛性と環境に配慮した構造設計で従来比軽量な構造も確保することで、穏やかながらも心地よいハンドリングと揺れの少ない快適な走行性能を実現。ULTIMET EYEによるタイヤ接地面に発生するコーナリング力分布のシミュレーションと、計測・可視化技術の最適化により、高い操縦安定性を実現した。

走行性能の進化
操縦安定性能比較データ

 さらに、環境性能については、従来品同等の低燃費性能に加えて、ISCC(International Sustainability and Carbon Certification:持続可能性および炭素に関する国際認証)が展開する認証制度のISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式によって、再生資源や再生可能資源を原材料の一部(合成ゴム)に用いるなど、カーボンニュートラル化とサーキュラーエコノミーの実現に貢献している。

環境性能
2024年2月発売サイズ(26サイズ)
2024年3月発売サイズ(25サイズ)