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ポルシェ、新型EV「タイカン」「タイカンクロスツーリスモ」予約受注開始 タイカンターボSは0-100km/h加速2.4秒に

2024年2月7日 発表

新型タイカン

 ポルシェジャパンは2月7日、改良を施したバッテリEV(電気自動車)、新型「タイカン」と新型「タイカンクロスツーリスモ」の予約受注を開始した。価格は1370万円〜2308万円。

 新型「タイカン」と新型「タイカンクロスツーリスモ」では、航続距離は35%伸びて最大678km(WLTP)、0-100km/h加速はタイカンターボSで2.4秒を実現。充電性能は50kW増の320kWとなり、高速走行時のエネルギー回生は400kWまで増加、タイカンのすべてのバージョンで、充電状態10%から80%まで18分で充電可能とさせるなど、ほぼすべての領域で性能を向上させた。

先代モデルより航続距離35%以上向上

 航続距離はボディタイプに応じて、最大35%増加して最大678km(WLTPモード値)となった。アップグレードされたタイカンは、先代モデルよりも長距離走行時の充電回数が少なくなっただけでなく、充電速度も向上し、パフォーマンスバッテリプラスの総容量は93kWhから105kWhに増加した。

すべてのバージョンで、先代モデルよりも加速性能を向上

 0-100km/h加速については、タイカンで4.8秒、タイカン ターボSで2.4秒を実現、これは先代モデルを0.6秒、ターボSで0.4秒上まわるものとなる。加速の向上は、主にシステム出力の増加によるもので、ベーシックモデルのタイカンの出力は従来よりも60kW向上しており、タイカンターボSでは、さらに140kWのローンチコントロールが追加された。これにより、トップモデルのシステム出力は700kW/952PSに増加した。また、スポーツクロノパッケージの新しい「プッシュトゥパス」機能は、ボタンに触れるだけでモデルに応じて最大70kWのブーストを10秒間利用できる。

広範囲におよぶさまざまな効率対策を実施

 性能と効率の同時の向上のために、広範囲におよぶアップグレードが施された新型「タイカン」。全バージョンで先代モデルの出力を最大80kW上まわる新しいリアアクスルモーターを備えた先進のパワートレーン、ソフトウェアを最適化した改良型パルスインバーター、より強力なバッテリ、サーマルマネジメントの改良、次世代ヒートポンプ、改良型回生システムや4WDストラテジーなどにおよぶ。

 高速からの減速時の最大回生性能は、290kWから400kWへと30%以上向上。すべてのバージョンに、空力的に最適化されたホイールと転がり抵抗を低減したタイヤが標準装備され、新しい21インチホイールとタイヤは専用に開発している。

大幅に改良された装備と軽量化

 そのほかの特徴として、装備のアップグレードに加えて、製品仕様の向上には、容量を増やしながら軽量化されたバッテリが含まれる。これにより、最大15kg軽量化する一方で、標準装備はアンビエントライト、フロントシートヒーター、ポルシェインテリジェントレンジマネージャー(PIRM)、ワイヤレス充電式スマートフォントレー、運転席側および助手席側電気充電ポート、ドライブモードスイッチ、パワーステアリングプラスが標準装備され、日本ではタイカン4Sにパフォーマンスバッテリプラスが標準で搭載。タイカンのベーシックモデルにも、アダプティブエアサスペンションとアルミニウム製ドアエントリーガードが標準装備される。

タイカン ターボ クロスツーリスモ
タイカン