スプーン、新型「シビックTYPE R」で7年ぶりにスーパー耐久レースに参戦

スプーンが手掛けるホンダ「シビックTYPE R（FL5型）」

　ホンダ車のチューニングを手掛けるスプーンは2月26日、7年ぶりに「スーパー耐久シリーズ」にTEAM SPOONとして復帰し、2024年シリーズに参戦すると発表した。

　TEAM SPOONは、1992年にスーパー耐久シリーズの前身であるN1耐久シリーズへの出場を開始し、スーパー耐久シリーズとなってからも「シビック」「フィット」「S2000」などで参戦してきたが、2017年を最後に出場を休止していた。

　2024年シーズンの出場車両は、ホンダ「シビックTYPE R（FL5型）」で、ST2クラスにエントリー。チームは2023年11月にアメリカ・サンダーヒル25時間レースに北米仕様のシビックTYPE Rで出場した経験を生かしつつ、車両を熟成させ、シリーズ優勝を目指すとしている。

　ドライバーは、ベテランの山田英二選手、ピストン西沢選手をレギュラーとして起用し、「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト（HFDP）」の育成選手である小出峻選手、三井優介選手の2名を交互にBドライバーとしてラインアップする予定。

　また、シリーズ最長の富士24時間レースには、4名に加え、経験豊富な松井猛敏選手、中島保典選手を投入。チーム代表は、スプーン社長の甲斐琢也氏が務め、原剛チーム監督以下、エンジニアやメンテナンスメカニックは社員スタッフが担当する。

　チーム代表の甲斐氏は、「日本国内でのレース活動休止期間中にも、TEAM SPOONのカムバックを待望する声を国内外のファンの皆さまから頂戴してきました。サーキットに、トラックサイドに、スプーンがスプーンたる源泉がある。それは、当社創業者であり前代表の市嶋樹が唱え、以来当社すべてのスタッフが心に刻む不変のフィロソフィーです。7年間のブランクは決して軽いものではありませんが、ご支援くださる皆さまのご期待に応えられるようスタッフ一同、全力を尽くしてまいります。また、HRC（ホンダ・レーシング）さまにご協力をいただき、若く頼もしいドライバーをご紹介いただきました。彼らの若く優秀なタレントに刺激を受け、私たちも彼らに負けぬ進化と成長を目指していきたいと考えています」と述べている。

　TEAM SPOONは、3月31日にスポーツランドSUGOで計画されているスーパー耐久シリーズ公式テストから参加する予定。

各ドライバーのコメント

山田英二選手（左）、ピストン西沢選手（右）

ピストン西沢選手

　スーパー耐久や箱車のレースで栄光に輝くSPOONのクルマで、久々にレースに出られることになって光栄です。青と黄色の稲妻がサーキットを駆け抜けるところを、ぜひ皆さんお楽しみに。

小出峻選手（左）、三井優介選手（右）

三井優介選手（HFDP）

　今季からTEAM SPOONでシビックTYPE Rをドライブさせていただく三井優介です。小さい頃から憧れていたSPOONが日本のサーキットに戻ってくること、そのチャレンジにドライバーとして参加できること大変うれしく思います。チーム一丸となって頑張りますので、全国各地ぜひ応援に来てください。

松井猛敏選手（左）、中島保典選手（右）