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インフィニティ、フラグシップSUV「QX80」を北米で発表 ハンズオフドライブが可能な「プロパイロット アシスト 2.1」をブランド初搭載

2024年3月20日(現地時間)発表

8万2450ドル~

新型「QX80」を北米で発表

 日産自動車は3月20日(現地時間)、高級ブランド「インフィニティ」のフラグシップSUV新型「QX80」を北米で発表した。新型QX80は今夏以降に米国で発売する予定となっており、価格は8万2450ドル~。

 インフィニティは2023年10月に、商品ラインアップを電動化していく一環としてEVコンセプトカー「Vision Qe」「Vision QXe」、2024年発売予定の「QX80」、今後投入予定の新型クロスオーバークーペ「QX65」の4モデルを公開していた。

 新型QX80のエクステリアデザインは「Artistry in Motion」を体現し、車体の前面にINFINITIを象徴した新デザインシグニチャーのダブルアーチグリルを取り入れ、より立体的なINFINITIエンブレムを引き立てるとともに、日本のおもてなしを体現する「INFINITI Light Path」を採用。インテリジェントキーを持ってクルマに近づくと、フラッシュドアハンドルが自動的に出現するとともに、フロントのINFINITIエンブレムやヘッドライトのLEDによって乗員をお迎えする光の演出を行なう。

新型QX80ではインテリジェントキーを持ってクルマに近づくと、フラッシュドアハンドルが自動的に出現するとともに、フロントのINFINITIエンブレムやヘッドライトのLEDによって乗員をお迎えする光の演出を行なう

 インテリアではダッシュボード上に14.3インチのディスプレイを2個搭載し、最新のINFINITI in TouchシステムにはGoogle built-inを搭載。Google MapやGoogle Play、Google Assistantなどを利用でき、センターディスプレイの下部にある9インチのタッチスクリーンでは空調機能や運転モードの選択を可能にした。また、天井に組み込まれた赤外線センサーが乗員の体温を検知し、温度と風量を調節して2列目に快適な空気を送るセグメント初のテクノロジー「バイオメトリック クーリング」を搭載しているのもトピックとなっている。

 世界初の技術としては、「フロントワイドビュー」機能を搭載。これは車体前方側面の様子を2個の14.3インチディスプレイに表示する技術で、さらにフード部分が透過して前方を確認できる「インビジブル フード ビュー」や、フロントカメラの映像を写真やビデオとして記録し、SNS等にシェアできるジャーニー ダイアリー機能といったさまざまなカメラ技術を搭載した。また、フルサイズのラグジュアリーSUVセグメントでは初となる「クリプシュ プレミアムオーディオシステム」を搭載したほか、ダッシュボードとドアに埋め込まれた64色から選べるアンビエントライトも採用する。

インテリアではダッシュボード上に14.3インチのディスプレイを2個搭載したほか、セグメント初のテクノロジー「バイオメトリック クーリング」などを搭載

 パワートレーンは3.5リッターツインターボ「VR35DDTT」型エンジンを搭載し、最高出力は450PS、最大トルクは516lb-ftを発生。トランスミッションはギヤレシオを40%拡大した9速ATを組み合わせ、優れたレスポンスと高い燃費性能を実現した。

 併せて新型QX80には電子式エアサスペンションとダイナミックデジタルサスペンションを採用し、エアサスペンションは走行シーンに合わせて車高調整が可能。通常走行時は車高を下げることで空力性能を確保し、乗員の乗降時はさらに車高を下げて乗り降りや荷物の載せ降ろしを容易にする。一方、オフロード走行時は通常よりも車高を2.4インチ上げることで高い走破性を確保する。ダイナミックデジタルサスペンションは、車両の動きに合わせ電子制御でダンパーの減衰力を自動調整するという。

 また、従来に比べ横剛性を58%向上したフレームにより、快適な乗り心地と優れたハンドリングを実現するとともに、ねじり剛性を300%向上した電動パワーステアリングラックの採用により、高度な運転支援技術の搭載を可能にした。これによりさまざまな運転支援技術に加え、インフィニティとして初となる高速道路においてハンズオフドライブを可能とする「プロパイロット アシスト 2.1」を搭載している。