ニュース
ヤマハ、1980年代のレースシーンを想起する「XSR900 GP」など東京モーターサイクルショーで展示
2024年3月22日 15:13
- 2024年3月22日~24日 開催
東京ビッグサイトで3月22日~24日の期間に開催されている「第51回 東京モーターサイクルショー」で、ヤマハ発動機は近年若者にも人気が高まっている小排気量車とともに、かつてのバイクブームを経験したミドルシニア層に響くような市販予定車も展示するなど、幅広い年代をターゲットにしたブースを展開している。
祭り会場のやぐらに見立てたというカルーセル状のオブジェをブース中央に据え、周囲にカスタマイズパーツを装着した新型モデルを数多く配置。注目は1980年代のレースシーンやバイクブームを思い起こさせる市販予定車「XSR900 GP」だ。
XSR900 GPは、ネオレトロな「XSR900」をベースに、丸みのあるフロントカウルやボックス型のシートカウルなど、当時を彷彿とさせるスタイリングの外装を施したもの。参考出品のアンダーカウルやシートカウルなどを装着した車両が複数台並べられている。
その一方で、比較的若いユーザーに向けたモデルとして、マイナーチェンジした2024年型のスポーツネイキッド「MT-09」と、そのアクセサリー装着車なども展示している。
リッタークラスのパワフルさはそのままに、ライディングポジションの変更、Yamaha Ride Controlやクルーズコントロールなど電子制御の追加(標準装備化)、5型サイズの液晶画面の採用、シート下の給電用USB Type-Cポートの追加といった点で進化させている。
プレスカンファレンスで登壇したヤマハ発動機販売 代表取締役社長の松岡氏は、2023年に投入した125ccスポーツモデルによって、「(それを)入り口とし、リアルとデジタルの両面で新しいお客さまとの接点を増やし、バイクライフの魅力、楽しさの広がりを伝えることでエントリーユーザーを増やしてきた」と述べ、若年層をターゲットにした販売戦略が効果を上げていることをアピールした。
「今後はより排気量の大きいモデルへのステップアップにつなげたい」と意気込みを見せるが、そうした若年層向けの戦略とは別に、2024年はより上の年代のユーザーに向けたモデルとしてXSR900 GPのようなレトロさと新しさを共存させたモデルも積極的に展開していくようだ。