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パナソニック ホールディングスとApollo、パナソニック オートモーティブシステムズの共同持株会社設立で合意

2024年3月29日 発表

 パナソニック ホールディングス(以下、PHD)とアポロ・グループ(以下、Apollo)は3月29日、パナソニック オートモーティブシステムズ(以下、PAS)の株式譲渡契約及び株主間契約を締結し、両社がPAS事業の戦略的共同パートナーになることに合意したと発表した。

 今回の合意に基づき、PHDが現在100%保有するPASの全株式をApolloが投資助言を行なうファンドが間接的に保有する新会社(以下、新PAS親会社)が取得し、PHDは新PAS親会社の持株会社の株式の20%を取得することで、今後、協働してPAS事業の経営にあたるとしている。

 2023年11月にPHDとApolloがPASの事業に関するパートナーシップについての基本合意を公表して以降、PHDとApolloの両社でPASの最適な成長戦略を検討し、同件取引の合意に至った。

 今回のパートナーシップにより、PHDとApolloは、それぞれの持つ経営資源、オートモーティブ業界に関する知見、技術や専門的ノウハウ、グローバルのオートモーティブ関連企業に対する投資経験やネットワークを活用し、将来の株式上場の可能性を視野にPASのさらなる成長を目指していくとしている。

 なお、PHDでは引き続き、経営理念を中心とした価値観を共有するパナソニックグループの一員としてPASを支援し、お互いの企業価値最大化に向けて他グループ各社と共に連携を図るという。

 PHDの代表取締役社長執行役員である楠見雄規氏は「Apolloは、PASがこれまで大切にしてきたお客さまや従業員、経営に対する考え方を尊重してくれるパートナーであり、今回のパートナーシップによりPASはグローバルなトッププレーヤーとして、より一層飛躍することができると考えています。PASは今後もパナソニックグループの一員としてグループの調達力や基礎研究の分野などで連携しながら、モビリティ社会の進化における重要なプレーヤーとして、お役立ちを果たしてまいります」とコメント。

 Apolloの日本代表である岡本哲士氏は、「PASは先進的な技術力と優れた品質を有しており、その成長潜在性を高く評価しております。Apolloは日本を代表する大手事業会社との戦略的パートナーシップの豊富な実績を有しており、グローバル自動車セクターへの深い知見および日本におけるパートナーシップ経営モデルの経験を通じて蓄積した専門知識を生かすことで、本パートナーシップも成功裏に導けると強く信じております。今後はPASの経営陣・従業員・顧客・サプライヤーの方々および共同パートナーであるPHDと共に、自動車向けインフォテインメントシステム及びその他先進技術の長年にわたりグローバルトッププレーヤーである PAS の更なる飛躍の実現に向けて、尽力してまいります」とコメントしている。

 PASの代表取締役社長執行役員である永易正吏氏は「車載の知見や見識、お客様との強固な関係、素晴しい人財、PASには100年に一度と言われるこの変革期を勝ち抜けるだけのポテンシャルがあります。Apollo とのパートナーシップを活かして、当社のポテンシャルを最大限に発揮することで、オートモーティブ・エレクトロニクス業界のグローバルトッププレーヤーとなり、お客様と共に、クルマと移動体験に新しい価値を提供してまいります」と述べている。