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マツダ、2024年度入社式で104年の歴史上初のe-Sportsイベント 「感動や体験を大切にしてもらいたい」
2024年4月1日 19:28
- 2024年4月1日 実施
社員全員がマツダコミュニティの一員でありマツダの顔
マツダは4月1日、マツダ体育館(広島市南区)にて2024年度の入社式を実施。2024年度は、技術系217名、事務系43名、生産技能系338名、医務系10名の合計608名が入社し、全員が元気に入社式へ参加した。
登壇した代表取締役社長 兼 CEO(最高経営責任者)の毛籠勝弘氏は、104年にわたりマツダが広島で地域に根差した企業活動をしてきたことを紹介しつつ、これからはマツダのコミュニティの一員となることに触れ、全社員がマツダの顔であり、気を引き締めて行動する大切さと、日々を充実したものにしてほしいと激励した。
続けて新入社員の中から、澤村さん(事務系)、宮本さん(生産技能系)、曽坂さん(技術系)、鈴木さん(医務系)、新田さん(マツダハーティスタッフ)と、各部門から1人ずつ計5名が代表として登壇。毛籠社長の前でマツダの社員としての決意表明を宣言し、5人の代表として曽坂さんが毛籠社長より直々に社章を左胸に付けてもらった。
新入社員の曽坂さんは、「今日を元気に迎えられたのでよかったです。マツダを選んだ理由は2つあり、1つはクルマを単なる移動手段にせずに人間主体で考えていることで、もう1つは学生時代にマツダと共同研究していた際、先輩社員の研究に対する姿勢が素晴らしかったことが挙げられます。また、学生時代に海外の人と触れ合う機会があり、物事を多角的に考えられるようになった経験を踏まえて、将来は海外でこれまでにないマツダ独自の視点を心掛けつつ、これまでのマツダスピリッツと走るよろこびを忘れないクルマづくりを目指したい。電動化についてもBEVだけではなく、ハイブリッドも残ると個人的には考えているので、その点も見据えて開発することが大事だと思っています」と抱負を語ってくれた。
また、新入社員の澤村さんは、「小学生のころ社会科見学でマツダの工場に足を運んだことがあり、1つひとつの小さな部品から自動車が完成するモノづくりを見てからマツダという企業に興味を持ち始めました。学生時代に運転免許を取得したのですが、教習所がマツダ車を使っていたので、初めて運転したのはマツダ車で、そこから運転する楽しさやよろこびを感じていたのかなと思います」とマツダとの出会いを振り返った。
続けて、「大学では経済学と経営学を学び、日本の基幹産業である自動車産業、さらに海外などいろいろな場所で働きたいと考えていたので、それを実現できるマツダを選びました。学生時代に北米に9か月ほど留学していたこともあり、海外市場の担当になって北米や中国市場の販売強化やブランド構築に貢献したいです。今までは外からしかマツダを見る機会がなかったけれど、これからは愛される会社になれるよう、私自身ができることを最大限にやり、会社や広島に貢献したいと思います」とマツダや地元への熱い思いを語ってくれた。
入社式でマツダ104年の歴史で初となる「e-SPORTS」イベントを実施
厳かなムードで行なわれた前半から一転、後半はマツダ104年の歴史で初となるe-SPORTSイベントを実施。グローバル人事などを担当するマツダ執行役員の竹内都美子氏は、「今回の企画は入社2~3年の若手社員を中心に、昨年の12月から考えてきたもので、『入社式を感情の動く、感動的な時間にしたい』という声や、マツダは感動を届ける企業なので、ぜひ新入社員のみなさんに、初日からその感動を味わってほしい、体験を大切にしてもらいたい、マツダはそういう会社なんだよというメッセージも込めて企画しました」と、新たな取り組みを採用した入社式の狙いについて述べた。
レースはマツダのボディカラーにちなんだ「SOUL RED」「RHODIUM WHITE」「JET BLACK」「MACHINE GRAY」の4チームでのバトル。各チームは新入社員2名と選抜社員1名の計3名で編成。予選はマツダがスーパー耐久で走らせている「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」を使用し、新入社員2名による富士スピードウェイ3周のレース。予選終了後には、どのチームが勝つかを予想するゲームも用意。見事的中するとランチにデザートが追加されるという特典が用意された。
決勝レースは、グランツーリスモSPORTSで特別製作された「MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT」を使用し、選抜社員も加わった3名での7周レース。序盤から目まぐるしく順位が入れ替わり、最後尾からスタートした「SOUL RED」チームが見事な逆転劇で優勝した。