トヨタ、ダイハツの再生に向けた体制の見直しを発表

トヨタとダイハツの組織と担当業務（改正後）

　トヨタ自動車は4月8日、ダイハツの再生に向けた体制の見直しについて発表した。その中で、トヨタとダイハツ工業は、ダイハツが「軽自動車を中心に据えたモビリティカンパニー」として再生を目指す中で、5月1日付で海外事業における両社の体制を見直という。これにより、ダイハツにおける認証不正の再発防止の徹底とともに、ダイハツのリソーセス、実態に合わせた推進体制を作り上げ、ダイハツの強みを活かした「もっといいクルマづくり」「モビリティ社会の実現」を目指していく。

　具体的には、両社にまたがる新興国小型車カンパニーを廃止、海外事業においてはトヨタが開発から認証までの責任を持つ。その上で、ダイハツがその委託を受け、実際の開発を担う委託形態へ今後の切り替えモデルから順変更していく。

トヨタとダイハツの組織と担当業務（改正前）

　 製品企画機能は、トヨタ・ダイハツにまたがる「新興国小型車カンパニー」からトヨタの「Toyota Compact Car Company」へと変更。Toyota Compact Car Company からダイハツへの委託とすることで、トヨタが開発から認証までの責任を持つ体制に変更する。

トヨタブランドの事業・商品企画機能をトヨタの事業・販売ビジネスユニットへ移管。リソーセス管理・適正化など上記以外の委託に関わる部分もトヨタへのレポートラインに変更し、トヨタと連携を強化する。

　トヨタ ダイハツ エンジニアリングアンドマニュファクチャリング（株）（以下TDEM）とトヨタ モーター アジアパシフィック（株）（TMAP）は、アジア地域本社として社名を「トヨタ モーター アジア（以下TMA）」に変更、トヨタのアジア本部に属する。

　トヨタは、今回の体制変更に基づき、アジアの地域で2社がより自立、協調した組織を目指していくとしている。