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マセラティ、ガンディーニ氏が手掛けた「クアトロポルテ」をオートモビルカウンシル2024に展示

2024年4月12日〜14日 開催

マルチェッロ・ガンディーニ⽒が手掛けた第4世代のクアトロポルテ

 マセラティは、2024年3⽉13⽇に逝去されたマルチェッロ・ガンディーニ⽒が手掛けた第4世代のクアトロポルテ「クアトロポルテ V6 2.8 エヴォルツィオーネ」を、「オートモビル カウンシル 2024」(幕張メッセ:4⽉12⽇〜14⽇開催)に展示した。

 ガンディーニ氏はイタリアのカーデザイナーの巨匠で、第4世代「クアトロポルテ」は、ガンディーニ氏によるエレガントなデザインをまとった4ドアスポーツサルーンとして、1994年4⽉のトリノモータショーで発表された。

 ガンディーニ氏は、「カムシン」、第2世代「クアトロポルテ」「チュバスコ」「シャマル」、第2世代「ギブリ」など過去に多くのモデルを⼿がけており、第4世代「クアトロポルテ」は、同⽒が最後に⼿がけたマセラティとしている。

 マセラティブースに展示された「クアトロポルテ」は、エヴォルツィオーネのV6モデルで、顧客からのオーダーによりカタログにはない“ロッソ・インディアナポリス”のカラーを纏った特別な1台。

 ガンディーニ氏のデザインの特徴である低いフロントノーズとハイデッキスタイルのリアエンドなどそのスタイリングは、現代においても古さを感じさせることなく、斜めにスラントしたリアホイールアーチ・ラインに、ガンディーニ氏独特のモチーフを⾒ることができる。

マセラティ独⾃のカスタマイズプログラム「マセラティ・フォーリセリエ」

マセラティ・フォーリセリエを施した新型SUV「グレカーレ トロフェオ」と、マセラティ ジャパン株式会社 業務執行取締役 ジャパン ジェネラルマネージャーの玉木一史氏

 特別カラーの第4世代「クアトロポルテ」と並んで、マセラティブースでは、新型SUV「グレカーレ トロフェオ」に、マセラティ独⾃のカスタマイズプログラム「マセラティ・フォーリセリエ」を施した車両を展示した。

 フォーリセリエ(FuoriSerie)は、イタリア語で「特注品」を意味し、エクステリアカラーをはじめ、シートやトリムの素材やカラーなど、これまで以上に幅広いオプションから選択可能なプログラムとなる。

「マセラティ・フォーリセリエ」によるカスタマイズでは、2021年に専⽤のアトリエをモデナに開設し、作業は100%イタリアで⾏なわる。新型SUV「グレカーレ」をはじめ、マセラティの全モデルで同プログラムを選択することができる

 会場に展示された「グレカーレ トロフェオ」は、外装⾊にエメラルド・グリーンの「ヴェルデ・スメラルド」、インテリアにはプレミアム・レザーや3D・カーボン・ファイバートリムを採用するとともに、⾜下にはグロッシー・ブラックの「21インチ ペガソ・スタッガードホイール」を装着、ホワイトのブレーキキャリパーでアクセントを付けている。

マセラティ・フォーリセリエを施した新型SUV「グレカーレ トロフェオ」

 フォーリセリエの魅力について、マセラティ ジャパン 業務執行取締役 ジャパン ジェネラルマネージャーの玉木一史氏は「マセラティのフォーリセリエには『フトゥーラ』『コルセ』と2つの方向性があります。フトゥーラは今までにない新たな色を作っていく感じになりますが、コルセは“レース”を意味し、まさにレースのヘリテージを振り返って、歴史的に使われてきた色を復元しているものになります」と説明。

 玉木氏は「マセラティらしさという部分では、やはりコルセにその特徴に出ていると私は思います。過去のレースカーで使われていたような色が、現代にもう1度、再表現されているものなので、そのレースの歴史に紐づいているところがマセラティらしい特徴になると思います」と話した。

 また、玉木氏からは、マセラティではユーザーの購入体験にも力を入れており、今夏より新しいCIを導入することが明らかにされた。従来の自動車ショールームのスタイルから一変して、外観からはクルマが見えない高級ブランドのブティックのような店舗の第1号店が、東京都内に登場するという。