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「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」記者会見 前年から91社増の590社が参加して5月22日開幕

2024年5月8日 開催

「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」は5月22日~24日にパシフィコ横浜で行なわれる

 JSAE(自動車技術会)は5月8日、5月22日~24日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で行なわれる「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」の記者会見を都内で開催した。同イベントは事前登録すれば入場料は無料。

 2023年は499社(1115小間)が出展し、5月24日~26日の3日間で6万3810名が来場。リアル開催が31回目となる2024年は590社(1378小間)が出展し、来場者数は6万人以上を想定する。590社のうち初出展社は56社(2023年は16社)で、15件の世界初公開、14件の日本初公開の展示が行なわれる。

 出展社が増加したため、2024年は例年の展示ホール、アネックスホールにノースを加えて実施されるという。初出展社の56社においてはCASE領域にかかわる企業が多く、初公開の展示では電動化に伴った最新のバッテリ技術や水素の内燃機関といったところが多く見られる傾向にあるとのこと。

「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」には590社(1378小間)が出展し、来場者数は6万人以上を想定する

 また、併催する2024年春季大会もノースで開催され、春季大会では学術講演会、Keynote Address、学生ポスターセッション、自動車業界ウェルビーイングラボ、第4回若手技術者交流会、特別講習会を開催。5月23日 17時~18時に会議センター1F メインホールで行なわれるKeynote Addressではトヨタ自動車 取締役・副社長の中嶋裕樹氏が登壇し、循環型のエネルギー社会実現に向け、クルマの価値をより高めていく方向性について講演を行なう。

併催する2024年春季大会もノースで開催

 記者会見に出席した展示会企画会議幹事(本田技研工業 コーポレート戦略本部 経営企画統括部 環境企画部 発信企画推進課)の山本一哉氏は、自動車技術会は自動車に関わる多くの仲間たちと交流する場を広げ、お互いの研究意識を高め合いながら事業展開しているとし、「その1つに人とくるまのテクノロジー展がございまして、これまで長きにわたって回を重ねてまいりましたが、新しい分野の企業さまなどさらなる参加のご希望、ニーズにお答えすべく、本年はノース会場に展示会を拡張いたす決断をいたしました。その結果、昨年499社にご参加いただきましたが、それに加え90社以上の新しい出展社の皆さまを迎えることができました」と報告。

 また、JSAEの主催者企画としては2年連続となる「英知を集結しよう!カーボンニュートラル、その先の循環型社会へ」をテーマに掲げているが、これについては「2年連続で同じテーマとすることで、参加者の皆さまへの周知、理解を深めていただきたいという思いを込めております」と説明するとともに、「技術の進化と新しい価値基準でサスティナブルな循環型社会を実現しようというテーマを定めまして、プラスチックのケミカルリサイクル技術やリアルリサイクル技術のほか、これまで廃棄していた使用済みの製品に付加価値をつけて製品化するという、いわゆるアップサイクルと呼ばれる技術を展示する予定です」と解説した。

公益社団法人自動車技術会 展示会企画会議幹事(本田技研工業株式会社 コーポレート戦略本部 経営企画統括部 環境企画部 発信企画推進課)の山本一哉氏
主催者企画テーマは横浜、名古屋共通
特集テーマ
JSAEの主催者企画としては2年連続となる「英知を集結しよう!カーボンニュートラル、その先の循環型社会へ」をテーマに掲げる

 加えてJSAE企画講演も開かれる予定で、テーマに沿った6講演を実施。さらに5月22日 15時30分~16時30分にマツダ 電動車生技部 部長の上藤和佳子氏がMX-30 Rotary-EVを題材にした講演、5月23日 15時30分~16時30分にトヨタ車体 TYZ ZH 兼 トヨタ自動車 CV Company CVZ ZH 主査の菅間隆博氏が新型アルファード・ヴェルファイアの開発ストーリーを語る新車開発講演も行なわれる。

JSAE企画講演
新車開発講演

 なお、山本氏は今回出展社数が増えたことについて、「数が増えて素直に喜ばしいというか、いろいろな展示会がコロナ禍が開けてリアルで復活してきて、私も自動車だけではなく他の技術展示会とか行っているのですが、ちょっとマンネリ化してきているのかなと見られる中、この人とくるまのテクノロジー展というのは毎年新しい技術を各社さまが出展くださいまして、そこに多くの来場者が来ていただいている。1番の喜ばしいこととしては、出展者と来場者の方、技術者同士が交流して輪が広がると。まさに自動車技術会が1番心がけていることがこの展示会を通じて実現できているいうのが喜ばしいかなと感じております」とコメントを寄せた。