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ピレリ、ポルシェ911 GT3 RSと911 GT3の新車装着タイヤに専用の「P Zero トロフェオ RS」「P Zero トロフェオ R」「P Zero コルサ」を開発

2024年6月19日(現地時間) 発表

ポルシェ911 GT3シリーズの新車装着タイヤに、ピレリのスポーツタイヤ「P ZERO」シリーズが採用された

 ピレリは6月19日(現地時間)、ポルシェ「911 GT3 RS」の純正装着タイヤとして「P Zero トロフィオ RS」「P Zero コルサ」、ポルシェ「911 GT3」の純正装着タイヤとして「P Zero トロフィオ R」「P Zero コルサ」と、公道でもサーキットでも安全で快適な運転を提供する4つのタイヤが採用されたと発表した。

 ポルシェ911 GT3 RS用に開発されたP Zero トロフェオ RSは、サーキットで高いパフォーマンスを発揮するように設計されたセミスリックタイヤで、ポルシェは開発の際、「路上での車両の特性を向上させるだけでなく、車両の極限の空力特性と軽量性を活かして、レーシングカーに近いパフォーマンスを発揮すること」など、いくつかの技術的な課題を提起。これらのまったく相反する要求に対してピレリは、フロントに275/35R20サイズ、リアに335/30R21サイズの専用タイヤを開発して応えた。

ポルシェ911 GT3 RS

 このポルシェ用の新しいタイヤは、大きなダウンフォースにも耐えられる内部構造と、仮想シミュレーションによって最適化されたトレッドデザイン、アスファルトラリーコンパウンドから派生した専用素材により、素早いウォームアップ(発熱)能力によってグリップ力がすぐに得られ、ドライバーは最初の数周からサーキットで限界までプッシュできるほか、摩耗率が低いため、最も要求の厳しいドライブセッションでもストレスに耐えるとしている。

 また、最もパフォーマンス重視のP Zero トロフェオ RSは、ドライ路面での優れたパフォーマンスに加えて、ウェット路面でも安全なドライビングを提供でき、ドイツの雑誌Auto Bild Sportscarsにて、911 GT3 RSでいくつかのタイヤを比較した際、サーキット走行に最適な公道走行可能なセミスリックタイヤと評価されたという。

 ポルシェ 911 GT3用のP Zero トロフェオ Rも、モータースポーツの世界で生まれたテクノロジとプロセスが採用されていて、911 GT3 RS用のP Zero トロフェオ RS のベースにもなっているという。911 GT3 用のP Zero トロフェオ R と P Zero コルサは、どちらもフロントが255/35R20サイズ、リアが315/30R21サイズとなる。