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ピレリ、オールシーズンタイヤ「チントゥラート オールシーズン SF3」国内導入
2024年7月18日 13:00
- 2024年7月17日 発売
ピレリジャパンは、オールシーズンタイヤの新製品「Cinturato All Season SF3(チントゥラート オールシーズン SF3)」を7月から順次発売する。国内発売サイズは16インチ~19インチの全35サイズで、価格はオープンプライス。
新製品のチントゥラート オールシーズン SF3は、中型車と小型車向けに開発されたタイヤ。設計にはバーチャル開発システムを駆使し、さまざまな気象条件下でブレーキング時に高レベルのコントロール性能を実現。乾燥した路面では冬タイヤよりも夏タイヤに近い安定性、静粛性、転がり抵抗を確保している。
全サイズ欧州タイヤラベリングのウェットグリップ最高評価「A」を取得しているほか、雪上でのコントロール性能の証として、厳しい冬の条件で認定されたタイヤであることを示す「3PMSF」も取得している。
3Dサイプを備えたアダプティブトレッドテクノロジーを前モデルから継承し、タイヤの寿命を通じて雪上でのグリップ力を向上させるべく改良を実施。タイヤが摩耗するとサイプ形状が直線からジグザグパターンに変化し、トレッドの深さが減少しても雪を捉える表面積を増加させるという。サイプはタイヤを通じて伝わるエネルギー量に応じて開閉し、必要に応じて冬用タイヤの形態から、より硬くコンパクトな夏用タイヤのパターンに変化できるため、ブレーキ性能、ロードホールディング性能、ドライビング精度が向上。前世代と比較してより広い溝と鋭角な方向性トレッドパターン設計も雪上性能の向上に寄与し、雨天時の排水にも役立ち、ハイドロプレーニングのリスクを軽減させるとした。
なお、チントゥラート オールシーズン SF3は欧州タイヤラベリングの騒音に関して「A」または「B」のグレードを獲得している。
新たな素材の採用によりトレッドパターンの溝を進化。一般的には幅広溝を採用するとサマー性能に関して最適なパフォーマンスが損なわれるが、チントゥラート オールシーズン SF3に使用されたコンパウンドは高温下でもタイヤの剛性、安定性、応答性のバランスを保てるという。
加えて、寒冷時に高い運動性能を維持しながらも、高温時には適度な硬さを保てる特殊な微細構造を持つ新ポリマーの配合と、低温時のグリップを確保する天然由来の新樹脂、濡れた路面でのグリップ力を損なうことなく雪上性能を最大化するリキッドポリマーなど、革新的な材料成分の導入により、寒さの中でもコンパウンドが硬化せず、冬でも同等のグリップ力を発揮するとした。
そのほかにも、基本設計にバーチャルモデリングを使用することで、タイヤにかかる物理的応力の分布を正確に設計できるほか、コンパウンドとトレッドパターンの設計を並行して開発可能としている。
なお、チントゥラート オールシーズン SF3は、バッテリEVおよびPHEVの特性を高める技術を搭載したタイヤであることを示す「Elect」マークが入るサイズもあるほか、ドイツの独立認証機関であるDEKRA(デクラ)の テストによって、複合ブレーキ (ドライ、ウェット、雪の各条件を考慮)で高評価を獲得しているとのこと。