ニュース
スーパーフォーミュラ第4戦、瑶子女王殿下の記者会見全文 「スーパーフォーミュラがテレビで見られるようになってほしい」
2024年7月20日 15:07
第1回瑶子女王杯開催
7月20日~21日の2日間にわたって富士スピードウェイでスーパーフォーミュラ第4戦富士が開催されている。第4戦富士は、瑶子女王殿下が大会特別名誉総裁となり、特別な賜杯が殿下自身から下賜される「第1回瑶子女王杯」として開催される。瑶子女王殿下も富士スピードウェイに来訪し、予選日となる20日にサーキット内で記者会見を開催した。
記者会見にはスーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)会長 近藤真彦氏、同社長 上野禎久氏、富士スピードウェイ社長 酒井良氏が列席。瑶子女王殿下はスーパーフォーミュラについての思いをお言葉にしたほか、日本のモータースポーツへの期待を語った。
主催者代表 近藤真彦会長あいさつ
殿下、この度富士スピードウェイ、そしてスーパーフォーミュラにお越しいただき本当にありがとうございます。そして今日来られたメディアのみなさん、今日の殿下からいただくお言葉を、1人でも多くのみなさんにお伝えしていただけるとうれしく思います。本日はよろしくお願いいたします。
瑶子女王殿下のお言葉
ただいまご紹介いただきました、瑶子でございます。今この場にいらっしゃる方々が、私のどのような言葉を期待されたり、望んでいらっしゃるかは分からないのですが、今回のスピードウェイでのレースが瑶子女王杯となり、その杯を争うというのは、私としては本当に私でよいのだろうかという不安は、いまだにあるところであります。
ただ、今までのモータースポーツにおいて、このような形式を採っているところはないので、杯があることによっていい意味での注目が集まって、スーパーフォーミュラにはじまり、モータースポーツ全体が活気あふれるものになれば、私としてはいいなというふうに思っております。
そして細かいことにはなってしまうのですが、今までいろいろな場所にサーキットがありまして、私もうかがわせていただいているのですが、やはりクルマの音が大きいこともあったり、交通の便がわるいところにあるのは仕方のない部分もあるのかなというふうに私も思うのですが、ファンのみなさまや選手、帯同するたくさんのチームやスタッフの方々を含めて、まずはそれぞれのサーキットの環境をよくすることや、サーキットの近くの環境もよくしていかないと、選手のみなさんは最高のパフォーマンスをするというのは、難しいのではないかなというふうに思いますし、遠くまで応援に来てくださる方にも、少し申し訳ないのではというふうに、実際行ってみて感じたところがあります。
また、深夜帯でもいいとは思うのですが、まずはスーパーフォーミュラがテレビで見られるようになってほしいと私は思っていて、選手のみなさんのモチベーションにもなるでしょうし、応援をしてくださってる方々も、毎回試合のスケジュールに合わせて会場に足を運ぶのは、決して簡単なことではないのかなというふうに思います。
私にどこまでできるかは分からないのですが、モータースポーツを盛り上げて、関わっている方々がよりやりがいであったり、有意義だと思えるものにしていただけたら幸いだなと思っております。
ただ、自分の個人的な希望としては、より現場の近くにいて、サーキットの熱さであったり寒さをともに感じていたいと思っていますし、それが試合の結果としてよろこびだったり悔しさだったり両方あるとは思いますが、そういうものを味わいたいと私は思っております。
今回、第4戦という形で瑶子女王杯となっていますが、いろいろな方々が、来訪される方も多いようですし、選手たちがいい意味での緊張を持って試合に臨めたらいいなというふうに思っております。
日本レースプロモーションの会長である近藤真彦さんは、昨日(7月19日)誕生日ということで、何か武道館に来訪されて(夜までコンサートをして)、お元気がないかも知れませんし、ちょっと会長ではあるけれどもエンジンが残り少ないかもしれないので、少々昨日から(上野)社長とともに「不安を感じるね」と話はしていたんですけれども。
多分トヨタの章男会長もいらっしゃるでしょうし、少しエンジンをどこかでためていただくか、何かしら誰かが引き締めをしていただいて、スーパーフォーミュラの選手のみなさんがですね、「会長昨日、誕生日ライブしたからなんかやる気ないよね」みたいに思われないように、逆に会長の誕生日があったからこそ「スーパーフォーミュラ盛り上がったよね」って選手が言ってくれるぐらい、これでみんなが一丸となって、もし明日の(決勝)レース後、アフターパーティもありますから、その場に会長残ってるか分からないですけれども、胴上げぐらいする勢いで、そこまで会長はちょっと力を振り絞っていただけたら、選手も私もみんな関係しているみなさまたちも、ありがたいのかなと思いますし、メディアの方々もいい写真が撮れるのではないかなと思っております。
これを機にいろいろな方々に見ていただいて、映像に残していただいて、それをそれぞれの場所で、自分の得意分野で活かしていただけたらと思います。私のヤフーニュースのところは、オートスポーツWebであるとか、モータースポーツ(.com)がかなり増えてきてしまっていて、すごいクルマ情報が流れるなと思っております。
自分がどれだけクルマ関係のものを見ているのかなと思っておりますので、その中でみなさまにいい記事を書いていただいて。今鈴鹿でも8耐をやってますし、みなさんがいろいろな場面で記事を書いていただいて、足を運んでいただけるように、メディアの方々もご協力いただけたらと思います。今日はこの場に、私のあいさつといいますか、言葉といいますか、残さしていただいて本当にありがとうございます。
瑶子女王殿下との質疑応答
──ありがとうございました。それでは代表質問を行なわせていただきます。瑶子女王殿下、昨日(7月19日)ドライバーと懇談会があったというふうにうかがいました。スーパーフォーミュラも、ヒューマンモータースポーツというキーワードを掲げておりますけれども、ドライバーたちとお言葉を交わされた中で、印象的だったりとか、感じたことがあれば教えていただきたいです。
瑶子女王殿下:そうですね、これまでスーパーフォーミュラのドライバーのみなさんとお話をする機会はなく、21人の選手の方々とお話をさせていただいてとてもありがたいなと思っておりました。
日本レースプロモーションの社長の方から、みなさん自己紹介と自己アピールか趣味があればということをプレッシャーをかけられていたようですので、どういったことを言われるのかなとは思っていました。
予想外のコメントが多くて、私が想定していたものとはちょっと違う方々がたくさんいて面白いなと思いました。
太田格之進くんが「女王殿下をきゅんきゅんさせるような走りをしたいと思います」ということを言われましたので、明日ですね、決勝戦でどういう戦いをしてくれるのか大変楽しみに思っております。
小林可夢偉さんに関しましては最年長のドライバーとして、瑶子女王杯を早くもらっていきたいと思いますみたいなことをおっしゃったのですが、私は違うレースの方で70歳のレーサーを知っていましたので、「まだまだやれると思います」という返しをしておきましたし、これで可夢偉さんに瑶子上方杯を渡しても引退しないよねっていうのも、もしかしたらよいかなとも思います。
今日うかがったのですが、山本尚貴くんが選手代表としてとても緊張していて、それはもちろんこちらからも見えてはいたのですけれども、「これ以上の緊張はないので、今日の予選を含め試合は大丈夫だと思う」ということを言っていたようなので、明日の決勝でよい結果が出ればよいなというふうには思っています。
みなさんよい選手というか、キャラクターのある選手たちで面白いなというふうに思いました。
──もう一点質問させてください。今回は、瑶子女王杯ということで、杯を賜わるということにもなります。日本のモータースポーツにおいても新たな一歩になると思います。我々スーパーフォーミュラ、国内最高峰、アジア最高峰のトップフォーミュラということで、昨日誕生日を迎えました近藤会長を先頭にドライバーたちと駆け抜けているところであります。今、モータースポーツはF1を頂点に、日本人ドライバーを世界に羽ばたかせよう、世界で活躍しようということでがんばっているところではあります。昨日懇談されましたドライバーたちであったり、今近藤会長はじめ我々JRPもモータースポーツを支える形になっています。世界に羽ばたいていくというところで、どのような期待をしていただけるかという部分も、一言いただいてもよろしいでしょうか。
瑶子女王殿下:もちろんですね、日本から海外へ、F1の角田くんがやっているようにがんばっている子も応援していますし、がんばってほしいなと思っていますが、やはり日本最高峰とスーパーフォーミュラを位置づけているわけですから、まずはそのレースに海外の方々が出たいというふうに、昨日もドライバーの方々にはお伝えをさせていただきましたが、全世界からスーパーフォーミュラに出たいんだということを言ってもらえるようなものにしてもらいたいというお話をさせていただきました。
もっともっと、もちろんファンの方々も含めて会場が埋め尽くされて、ファンのみなさまも楽しいし、選手のみなさまもやる気になる、やりがいのあるレースをしてほしいなというふうに思っております。
世界に羽ばたこうと思っている方たちの応援ももちろんしますけれども、まずは日本の最高峰と言われるスーパーフォーミュラを日本全国のみなさんに知っていただいて、そこから全世界に知っていただくということを、ここはメディアの方々がいらっしゃるわけですから、いろいろな力をお借りしてみなさんにまず知っていただいて、がんばっていただきたいなというふうに私は思っております。