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トヨタ、国交省の是正命令にコメント「認証業務を正しく行なえていなかったことを深く反省」
2024年7月31日 18:03
- 2024年7月31日 発表
トヨタ自動車は7月31日、同日、国土交通省からトヨタに対して、道路運送車両法の規定に基づき是正命令が出されたことについてコメントを発表した。国交省よる是正命令では、認証の手続きにおける規定・手順の整備や経営の関与などについて、適切な認証業務に向けた抜本的な改革を促すことが示された。
トヨタは、「認証業務を正しく行なえていなかったことを深く反省し、ステークホルダーの皆さまに、ご心配、ご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。一連のご指摘や社内調査を通じて、弊社としてはこのたびの事案の原因が、現場と経営の両面にあったと捉えております」とコメントしている。
現場における原因としては、「認証申請に必要な書類を作成する際の社内の運用ルールが不明確」「認証業務における必要なリソーセスの明確化と管理が不十分」「認証業務の重要性に対する認識が不足」を挙げた。また、経営面における原因としては「経営／幹部の認証業務全体における理解と関与が不十分」とした。
同社では、これらの認識をもとに正しい認証業務を実施するための仕組み・体制に見直すとともに、認証プロセスの責任と権限をあらためて明確化し、正確なデータ管理など基盤の整備を進めていくとしている。これらを再発防止策としてすみやかにまとめ、国交省に報告し、TPS自主研を通じて、中長期的な仕組み・風土づくりにも取り組んでいくとしている。
なお、国交省による実地調査の結果、6月3日に届け出た案件に加え、規定の手順に沿っていない認証案件として、「ノア/ヴォクシー/ランディ（スズキ）」と海外当局による認可を受けた「プリウスα/メビウス（ダイハツ）」「RX」「RAV4」「カムリ/アルティス（ダイハツ）」「ハリアー」「LM」の7車種8事案の指摘があったとしている。いずれの事案についても、今後も国交省の指導のもと、適切な対応を進めていくとしている。
今回追加で判明した事案についても、国交省を含む関係当局に報告した上で、基準適合性を順次確認中。なお、ユーザーには直ちに使用をとめる必要はないとしている。
6月3日より出荷停止中の「カローラ フィールダー／アクシオ」「ヤリス クロス」の国内仕向け車両については、国交省より基準適合性を確認されたことを踏まえて、9月初からの生産再開を予定。また、追加事案により7月29日から出荷を停止している「ノア」「ヴォクシー」については、準備でき次第、再開予定としている。
