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日産自動車本社公式野球部、「ブルーバード」が描かれた新ユニフォームを初公開 2025年から本格再始動で都市対抗野球大会出場を狙う
2024年8月1日 14:22
- 2024年8月1日 発表
日産自動車は8月1日、2025年より活動再開予定の「日産自動車本社公式野球部」の新ユニフォーム発表会を、日産グローバル本社にて実施した。登壇したのは伊藤祐樹監督と四之宮洋介ヘッドコーチの2名。
日産自動車本社公式野球部は1959年に創部。都市対抗野球大会では第55回(1984年)と第69回(1998年)に優勝。さらに第30回(2003年)社会人野球日本選手権大会でも優勝と、日本一を3度獲得した実績を誇る。しかし、リーマンショックのあった翌2009年に休部。2023年に14年という長期ブランクからの活動再開を発表。2025年の本格始動に向けて準備を進めている。
今回発表した新ユニフォームは、日産のコーポレートカラーであり、活動拠点となる横須賀市の市章にも使われているブルーを基調にしたほか、過去に都市対抗野球大会と社会人野球日本選手権大会を制した際のデザインを採用し、再び日本一を目指す意思を表現したという。
胸にデザインされたバットをつかみ飛翔する青い鳥は、野球部が創設された1959年に発売され、横須賀市の追浜工場で長期間量産された乗用車「ブルーバード」にちなんだ意匠で、「野球を通じて人々に幸せを届けたい」という思いと、横須賀市がホームタウンであることを表している。また「ブルーバード」は、代々のユニフォームにも描かれていて、野球部の象徴となっているほか、鳥の下にある2つの赤い星は2度の都市対抗制覇を意味している。
新ユニフォームが青色になった理由について伊藤監督は、「ホームタウンの横須賀線が青色だったり、日産自動車がスポンサーしているサッカーチーム“横浜マリノス”のユニフォームも青ですよね。それと赤いユニフォーム時代にも都市対抗野球大会で2回準優勝しているのですが、実は優勝がなかった。過去に優勝したときは青色のユニフォームだったのも理由の1つ。また、事前にいくつかデッサンを用意した際も、青色を推す人が多かったんです」と実際にはいろいろな理由があったと紹介した。
また、2023年に再始動を発表し、いよいよ2025年から本格始動するにあたり伊藤監督は、「活動再開を発表してからは、スタジアムなど練習場所の確保だったり、予算の確保だったりと、地道な活動が主でしたので、今回の新ユニフォーム発表は、行動が表面化されたのでとてもうれしいです」とよろこびをあらわにした。
また、「選手は22名必要ですが、現在20人までは決まりました。全国の大学野球の試合を見てまわり自分で選抜しました。全員大学4年生で、来年から社会人になる青年ばかりです。現地で直接会って話ができなかった選手は後日オンラインで面談して、野球の腕前だけでなく、人としての内面もしっかりと確認しています。ただ、細かい部分ですが、学生野球と社会人野球は少々作法が違うので、経験値のあるベテラン選手も入れようか悩んでいます」と伊藤監督。
また、「実は決まっている20人の選手たちは、先日の都市対抗野球大会を一緒に観戦して、そのタイミングで新ユニフォームもお披露目済みです。みんな“カッコいい”とよろこんでくれました。試しに希望する背番号を聞いたら1が5人くらいいました(笑)」と直近のエピソードを明かすとともに、「初年度(2025年)から都市対抗野球大会出場を狙っていきます!」と力強く語ってくれた。
都市対抗野球大会について四之宮ヘッドコーチに聞くと、「現在神奈川県には、7月30日に決勝が行なわれた第95回都市対抗野球大会で優勝した『三菱重工East硬式野球部』をはじめ、『ENEOS野球部』『東芝野球部』の3チームがあります。そして来年は『日産自動車本社公式野球部』が加わり全4チームとなります。都市対抗野球大会に出場できるのは神奈川県からは2チームだけなのですが、実は優勝チームは翌年シードで出場できるため、来年は「ENEOS」「東芝」「日産」の3チームの中から2チームが都市対抗野球大会へと進めます。3分の2だと4分の2よりも出場できる確率は高いように感じますが、そんなに甘いものではありません」と都市対抗野球大会へ進出するのはとても難しいことだと教えてくれた。
なんと伊藤監督は、明後日(8月3日)に横浜スタジアムで開催される横浜DeNAベイスターズvs阪神タイガース戦で、お披露目した新ユニフォームを着て(色は未定)始球式を行なうというので、ぜひ注目していただきたい。また、伊藤監督は始球式について、「ストライクに入れられる自信は……ないです」と笑いを誘い発表会を締めくくった。