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鈴鹿サーキット、FIAの環境認証プログラムで最高位の3つ星を獲得

2024年8月1日 発表

鈴鹿サーキット

持続可能な未来づくりに向けた環境マネジメントシステムが評価

 ホンダモビリティランドが運営する鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)は8月1日、FIA(国際自動車連盟)の環境認証プログラムで最高位となる3つ星を獲得したと発表した。

 FIA環境認証プログラムは17セクションの審査項目をもとに、世界中のモータースポーツ活動や自動車産業におけるステークホルダーの環境マネジメント評価により、組織としての環境対応を3段階で格付けするもの。鈴鹿サーキットでは、2023年に2つ星を獲得してからも取り組みを拡大してきた持続可能な未来づくりに向けた環境マネジメントシステムが認められ、今回の最高位となる3つ星評価を獲得したという。

 鈴鹿サーキットは、今後もモータースポーツイベントのカーボンニュートラルに向け、この取り組みをさらに加速させ、モビリティ文化の醸成とモータースポーツ振興、人材育成の実践フィールドを活かした地球環境や社会課題への対応に取り組んでいくとした。

FIA(国際自動車連盟)の環境認証プログラムで最高位となる3つ星を獲得

サステナビリティ基本方針

 ホンダモビリティランドは、モビリティ文化の醸成とモータースポーツ振興、人材育成の実践フィールドを活かして、地球環境や社会課題への対応に取り組み、持続可能な未来づくりに貢献する。

4つの重要課題:行動目標

・環境:クリーンエネルギーの活用拡大や廃棄物の発生抑制とリサイクル促進により、温室効果ガスの削減を推進
・社会:公正で誠実な企業活動と、交通安全や環境に関する教育活動により、社会の信頼と期待に応える企業を目指す
・地域:産学官パートナーシップ連携による商品開発や、地元の伝統や材料の活用による地域経済への貢献
・人材:すべての人の人権と多様性を尊重し、働きがいのある職場づくりに努める

環境ビジョン

 ホンダモビリティランドの中核事業であるモータースポーツイベント開催に関わる温室効果ガスの排出量削減に取り組み、2030年にカーボンニュートラルを目指す。

環境に関する主な取り組み

クリーンエネルギーの使用

・水力発電や太陽光発電などに由来する環境価値を活用し、実質的に再生可能エネルギー100%となる「Greenでんき」を使用
・臨時発電機燃料の一部をHVO(水素化植物油)燃料に切り替え
・敷地内駐車場に自家消費型太陽光パネルを設置(2025年1月完成予定)

廃棄物の削減

・使い捨てプラスチック容器提供の廃止、分別回収によるリサイクル率の向上、枝葉・刈草の堆肥化による資源循環
・観客が自由に使用できる無料の給水所の設置
・イベントで発生した余剰食品を周辺地域のフードバンク団体へ寄付

移動に関する環境パフォーマンスの向上

・地域行政・民間企業と連携した低炭素移動手段のキャパシティ拡大と利用促進