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トヨタ、進化型「GRカローラ」を北米で世界初公開 8速ATを追加しエンジン出力強化
2024年8月2日 11:30
進化型GRカローラを北米で公開
TOYOTA GAZOO Racingは8月1日(現地時間)、米国カリフォルニア州でモータースポーツからの学びを反映して進化した進化型「GRカローラ」を世界初公開した。進化型GRカローラでは、進化型GRヤリスにも搭載された新開発8速AT「GR-DAT」を搭載。エンジン出力も、コーナーでの立ち上がり加速に重要な中速域でのエンジントルク30Nm増大。最大トルクは400Nmとなった。
この進化型GRカローラは北米投入は決定しているが、北米以外の地域への投入は検討中としている。
モータースポーツから得られた進化点
進化型GRカローラでは、TOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツ参戦から得られたさまざまなノウハウを反映。GR-DAT搭載車の追加やエンジントルク増大に加え、サスペンションなどの改良を行なっている。
サスペンションまわりでは、前後ショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵。旋回時の車両姿勢と内輪の接地荷重特性を改善することで旋回中の車両安定性を向上している。
また、リアアクスルの回転中心であるトレーリングアーム取り付け点を上げることで加速時のリヤの沈み込みを低減。アクセル操作に対する車両姿勢変化を抑えることで、駆動力の応答性を向上させるとともに安定した姿勢でのコーナーリングを実現したという。
ステアリングまわりでは、ステアリングコラムとインストルメントパネルリインフォースメントの締結部に、締結剛性の高い溝付ワッシャーボルトを採
用。直進安定性とステアリング操作に対するダイレクト感を向上させている。
剛性面では、シャシー部品の締結ボルトの一部に締結剛性の高い特別なボルトを採用。ロアアームとロアボールジョイントの締結部はステアリング操作に対する応答性を、リアショックアブソーバーとボディの締結部はステアリング操作に対するリアのグリップ感を向上させている。
クラッチシステムのトータルレバー比やクラッチカバー、ターンオーバースプリングの荷重特性を最適化することで、クラッチペダルの操作性を向上。ピーク踏力を高めに設定し、踏みごたえのあるペダル操作フィーリングとしたほか、ピーク踏力以降は、ペダルストロークでの踏力を減少させることでペダルの踏み切り感を向上。スポーティな操作感となるようにクラッチ特性を最適化し、戻し側の荷重増加による足への追従性、半クラッチストロークの短縮による操作性も向上させた。
進化型GRカローラ Premium Plus(米国仕様)主要諸元
ボディサイズ:4410×1850×1480mm(全長×全幅×全高)
ホイールベース:2640mm
トレッド:1590/1620mm(フロント・リア)
乗車定員:5名
車両重量:1500kg(GR-DAT搭載モデルは1520kg)
エンジン:直列3気筒インタークーラーターボ G16E-ETS型
ボア×ストローク:87.5×89.7mm
総排気量:1.618L
最高出力:224kW(304PS)/6500rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgfm)3250-4600rpm
トランスミッション:iMT(6速MT) or GR-DAT(8速AT)
駆動方式:スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式)
差動装置:フロント トルセンLSD、リア トルセンLSD
フロントサスペンション:マクファーソンストラット式
リアサスペンション:ダブルウィッシュボーン式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ピストンキャリパー)
リアサスペンション:ベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ピストンキャリパー)
ホイール:18インチマットブラック15スポークキャストアルミホイール
タイヤ:235/40 R18 ミシュラン Pilot Sport 4
燃料タンク容量:50L