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パナソニック、「ナノイー」デバイスの世界累計出荷台数1億台突破

2024年8月2日 発表

 パナソニックは8月2日、同社が製造・販売するナノイーデバイスの出荷台数が、国内・国外あわせて1億台を突破したと発表した。

 同社のナノイーデバイスは、世界初のナノイー搭載空気清浄機として「エアーリフレ」を2003年に発売。現在、ナノイーデバイスの活用は同社製品にとどまらず、国内の鉄道(16社)、国内外の自動車(9社115車種)、学校や病院、ホテル、オフィス、商業施設など世界中の施設・公共空間で採用され、グローバル107カ国に展開されている。

ナノイーの歴史

 ナノイーは、1990年代、生活環境における空気汚染が課題になっていたことを受け、1997年に松下電工株式会社(当時)が、水の「臭気成分を溶かす性質」に着目して住環境の空気浄化をテーマに研究開発に着手したことに端を発する。

 2001年には、奥山喜久夫氏(現、広島大学名誉教授)の協力を得て、本格的な技術開発がスタート。水分に高電圧を加えることで生成される、水に包まれたナノサイズの微粒子イオン・ナノイーが誕生した。

 2003年、ナノイーデバイスの完成とともに、世界初(当社調べ)のナノイー搭載空気清浄機「エアーリフレ」を発売。

 2005年には、マイナスイオンの1000倍以上の水分量を有し、寿命も長いというナノイーの特長に着目したナノイー搭載ドライヤー「イオニティ ナノケア ウインドプレス」を発売。その後も用途・効果に応じてナノイーデバイスは進化を続け、OHラジカルの発生量を追求したナノイーデバイスを搭載するルームエアコン、冷蔵庫、洗濯機など白物家電、そして水分発生量を追求したナノイーデバイスを搭載するヘアドライヤーやフェイシャルスチーマーなどの美容家電へと、搭載製品の幅を広げてきた。

 そして、昨今の世界的な空質改善へのニーズの高まりを背景に、2021年度には年間ナノイーデバイス出荷量が1000万台を突破した。

ナノイーデバイスの進化
ナノイーデバイス出荷台数推移