マツダとパナソニック エナジー、車載用円筒形リチウムイオン電池供給の準備開始

写真左から、マツダ 代表取締役社長兼 CEO 毛籠勝弘氏、パナソニック エナジー 社長執行役員 只信一生氏

　パナソニック エナジーとマツダは9月6日、両社はマツダが2027年以降導入を予定するバッテリEVへの搭載を見据えて、次世代の車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に向けて本格的な準備を開始すると発表した。

　マツダでは、2027年にマツダ初のEV専用プラットフォームを採用するバッテリEVを導入予定で、両社の協業においては、パナソニック エナジーが能力増強を図り、2027年以降に大阪府の住之江工場と貝塚工場で生産する円筒形リチウムイオン電池セルを供給し、マツダにおいてモジュール・パック化する計画。

　同協業のためのパナソニック エナジーの国内拠点でのセルの生産能力は、2030年までに年間10GWhを計画している。

　なお、同日9月6日に同協業に関わる電池の生産増強や技術開発に関して、経済産業省より「蓄電池に係る安定供給確保計画」として認定され、これにより、生産能力6.5GWh／年（2030年時点、能力増強分）に向けた投資金額の約833億円（総額、同協業以外の供給に関するパナソニック エナジーの投資金額も含む）に対して、最大約283億円の助成金を受けることが決定した。

　パナソニック エナジー 社長執行役員の只信一生氏は「マツダ株式会社との協業を通じて、『幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現』という当社ミッションの達成に向けた取り組みを加速するとともに、バッテリーEV の普及と日本の蓄電池産業の競争力強化に貢献してまいります」とコメント。

　マツダ 代表取締役社長兼CEOの毛籠勝弘氏は「マツダはカーボンニュートラルの実現に向け、お客様のニーズ、ウォンツ、ライフスタイルに合わせた多様なソリューションで電動化を進めています。パナソニック エナジー株式会社から供給いただいたく高効率・高性能かつ安全性を備えた電池を最大限活用し、デザインと利便性や航続距離を両立させたマツダらしいバッテリーEV をお客様にお届けしてまいります」とコメントしている。