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トヨタ、あおり運転がなくなることを目指した仮想動画「あおり運転 囲み取材」公開

2024年9月10日 公開

トヨタはあおり運転がなくなることを願う仮想動画「あおり運転 囲み取材」公開した

 トヨタ自動車は9月10日、危険なあおり運転がなくなることを目指し、あおった側、あおられた側の2人に直撃取材を行ない、生々しい本音がぶつかり合う仮想動画「あおり運転 囲み取材」を公開した。

 令和2年の道路交通法の改正により、妨害運転(あおり運転)が厳罰化されて以降も、危険運転を記録したドライブレコーダーの映像がSNSで話題になるなど、あおり運転は深刻な社会問題となっている。

あおり運転の実態はさまざまで、自覚していない人が多いというデータもある

 あおり運転の実態や加害者側の心理状況はさまざまで、弁護士ドットコムや明星大学心理学部・藤井靖教授調べによると、「71.6%ものドライバーがあおり運転をされた経験がある」とのデータがあるほか、「あおり運転をした加害者のうち、83%があおり運転をした自覚がない」「正しい運転ができていないドライバーに対して悪意ではなく、正義感でルールを伝えたと考えているため、あおり運転をしてしまった加害者のうち、56.5%が後悔していない」「運転中は脳の理性を司る部分がキャパオーバーになりがちで“イライラ”しやすくなる傾向がある」など、状況によっては普段温厚な人でさえ、突然加害者にもなりえるという。

 そこでトヨタは、「後方車両接近告知」や「録画機能」「通報提案機能」などの技術開発を今後も進めつつも、ドライバー1人ひとりがお互いの事情を思いやって運転をすることが、あおり運転に対してもっとも有効な対策であると提言。誰が悪い・誰が正しいといったものさしではなく、誰もが楽しく出かけられるクルマ社会へ。多くのドライバーがお互いを思いやって運転できるキッカケとなることを願い動画を作成したとしている。

トヨタはお互いの事情を思いやって運転をすることが大事としている

仮想動画「あおり運転 囲み取材」の見どころ

 街中で発生したあおり運転。声を荒げながら前のクルマへと歩み寄るドライバー。すると突然、あおった側、あおられた側の2人に対して囲み取材がスタート。取材陣からの質問に、リアルな心情が激しくぶつかり合うなか、驚きのデータや意外と知られていない事実、さらにラストにはそれぞれのドライバーの事情が明かされる……。

あおり運転 囲み取材(2分58秒)